ラジオでニュースを聞くのが好きです。
子どもの頃から割と好んでいたけれど、結婚して家事をやるようになり、飢えたようにニュースを求めるようになった。
「一日中ニュースだけを流す放送局が欲しい」
と切望している。
何でこんなにニュースが聞きたいのかな…… と考えて、
「長さがちょうど良いんだ!」
と気付いた。
家事というのはせわしないもので、掃除のために家中を移動したり、料理や食器洗いのために水をザーッと流したり、
「ラジオを聞けない瞬間」
が多々ある。
一時間で一つのテーマを追究するような番組だと、途中が抜けてしまって、結局何が何だか分からなかった、ということになりがち。
ニュースは一つ数秒〜数分で必ず完結し、次の話題に移る。
前のニュースが聞けなくても、今流れているニュースを最初から最後まで聞けるのだ。
家事のお供にぴったり。
「短くても良いから、とにかくまとまりのある話を聞く」
というのが楽しいんですね。
何故なのかは分からないけど。
考えてみると、ニュースって異様なものだよね。
世界中で起きているとんでもない出来事を寄せ集めて、最もショッキングなものから順番に紹介していくのだから。
「ニュース=世界」
と思ってしまうと、繊細な人たちは傷付いてしまうんじゃないかな。
ニュースになるような事件の影響が、波のようにこちらに伝わってくることももちろんあるから、注意しなければいけないのは確か。
でも、自分の人生を実際に左右するのは、身の周りで起きている出来事だ。
ニュースはその残酷さに飲み込まれないよう、クールに聞いていきたい。
地方で行われている意味不明な祭りの話題とか好きなんだよね。
どの放送局も、のんき系ニュースの時間を五倍くらいに増やせば良いのに。
それも世界の一つの側面なんだから。