小説書き終わりました。
まだ確認・訂正・加筆など作業が残っているので完成とはとても言えないのですが、一応オチがついたかな? と。
2月にここまで行けば4月の文学フリマ金沢に新刊を出せるはず。
めでたい。
ほぼ2年かけ、真面目だけが取り柄の男が、18歳から31歳になるまでをじわじわ描いた。
(2013年3月3日の記事に「小説を書き始めてしまった」と書いてある)
振り返ってみると、オカマ育成ゲームをずーっとプレイし続けているような感じでした。
作者も驚くほど世話好きに育ったよ……
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歌舞伎の研究者を目指す七瀬。
村上春樹と同じ勉強がしたい、と演劇専修に進んだ周平。
周平の恋人で、いつも周平と一緒にいる七瀬にやきもちを焼く克巳。
奇妙なバランスを保ったまま過ぎてゆく、三人の大学生活。
しかし、永遠に変わらない関係などありえない。
これから話すのは、壊れてゆく恋の話だ。
なるべく楽しく語りたいとは思うけれど、何しろ結末が決まっている。
それぞれの立場で出来得る限り足掻きもがいたのに、逃れようがなかった。
俺も、周平も、克巳も。
新作長編小説「贋オカマと他人の恋愛」
ついに完成!(←ちょっとウソ)
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「ナルシスト! 女装した自分の写真をテレホンカードにして持ち歩くなんてバカじゃないの」
「いや、母親が作るんだ。しかも計算が雑だから、例えば五百枚で間に合う時でも七百枚くらい頼んじゃって、うちには大量の俺のテレホンカードが余っている。欲しければやるよ」
「いらない!」
「ねえ、何でそんなにテレホンカードを作るの?」
という会話が自分では気に入っています。
テレホンカード……!
2015年02月14日
贋オカマと他人の恋愛
posted by 柳屋文芸堂 at 01:43| 執筆
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