2015年02月22日

大人の世界へ

 お父さんに反対されながらも村上春樹の小説を読もうとしている小6と中1の女子の話を読み(これこれ
 背伸びして大人の本を読んでいた子どもの頃を思い出した。

 生まれて初めて小説の「性描写」を読んだ時のことをはっきり覚えている。
 森村誠一「人間の証明」(渋いよな。母から借りた)
 若い男女が愛し合っている訳でもないのにやることがないからやりまくる、という場面があるのだ。
(と記憶しているが間違っていたらごめんなさい。何しろ30年近く前なので)

 私は小5だった。
 休み時間だというのに遊びもせず、教室のすみで本を開いている。
 まるで勉強中みたい。外からは恐ろしく真面目な生徒に見えるだろう。
 でも私は、覚えたばかりのいやらしい言葉を叫んでいる男子たちなどより、ずーっと変態っぽいことをしているのだ……!

 本を読めば、誰にも知られずに「大人の世界」という禁じられた別世界へ行ける。
 新しい道に向かう扉が開いた。これこそ私が欲していたもの。
 快感で、頭がフワフワした。

 「大人の世界」を旅することは、子どもにしか出来ないのだと、今頃になって気付いたよ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 01:45| 読書 | 更新情報をチェックする