たまにDちゃんが家でカップ焼きそばを作ることがある。
熱湯を注いで3分待ち、容器を傾け流し台にお湯を捨てると……
ふわわわ〜ん、と家中に独特の香りが満ちる。
すると私はタイムトラベルするように、高校の部室に行ってしまうのだ。
どんだけ焼きそば臭かったんだよ、あの部室。
完全に染み付いてたね。
花も恥じらう乙女たちが10人ぐらい集まって、カップ焼きそばやカップラーメンをズルズルすすっている風景が、まるで昨日のことのように心に浮かびます。
これが私たちの青春の香りだったんだ。
うーん……
別にムダに間食していた訳ではなく、午後の合奏に備えての昼食です。
楽器の演奏は腹が減る(吹奏楽部)
私は今も昔もインスタント麺をあまり好まず、部室では伯母(小)や母が作ってくれたおにぎりを食べていました。
ぬか漬けのきゅうり(自家製)が付いていて、美味しかったな。
時代考証に使う人がいるかもしれないから書いておく。
この頃(1990年代前半)はまだ小さいペットボトルは普及していませんでした。
高校生が食事と一緒に飲むのは缶か紙パックだったはず。
私は「日本盛」のペットボトルに飲み物を詰めて持っていっていた。
時代の最先端を走っていたのさ。
「師匠(←私のあだ名)は家に伝わる謎飲料を飲んでいる」
と噂されていたと、大人になってから同級生に聞いた。
ただの緑茶だよ!
あれ? おかしいな。
恋と友情の話を書くつもりだったのに。
2015年02月25日
恋と友情とカップ焼きそば
posted by 柳屋文芸堂 at 23:23| 思い出
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