2015年03月03日

味見力

 「料理の腕前」を最終的に決めるのは「味見力」だと思う。
 作り終えたものを食べてみて、問題点を見つけ(味に締まりがない、素材の味が強く出過ぎている、等)修正する(コショウを振る、塩を足す、等)

 もちろん修正でどうにかなるものを作れることも大事だけど、手順を省いたり大きな失敗(焦がすとか)をしなければ、ここまでは割とどうにかなる。
 最後の仕上げは料理人の感覚と経験によって、酷くもなるし素晴らしくもなる。
 差が激しい。

 塩加減なんてメチャクチャ大事なのに、
「塩 適量」
 なんて書いてあったりするしな!

 問題点を見つけられるようになるためには、まず美味しいものを色々食べておかなければいけない。
「美味しい基準」
 が自分の中になければ、そこからのズレを感知出来ないから。

 あと何を食べる時にも、味を意識して記憶する。
 いくら美味しいものを食べても、ただワーッとかっこんでしまったら基準はなかなか定まらない。
 まあ、不味いものばかり食べるよりは良いと思うけど。

 修正は、ただただ経験あるのみ。
 調味料は入れ過ぎると修正不能になるので、最初は少量ずつ足していくと良いと思う。
 そのうちに、
「この大きさの鍋なら、しょうゆを大さじ1加えると、このくらい塩味が増す」
 というような感覚が身につく。

 私がよく失敗するのが、たまにしか使わない調味料。
 ナンプラーはしょうゆより塩分が濃いのに、つい同じように使っちゃって「ギャーッ」
 容れ物もドボドボいっちゃう注ぎ口なんだよね……

 「小説書きの腕前」も「味見力」で決まるのかな、と思ったりする。
 面白い小説を沢山読んで「面白い小説の基準」を心の中に定め、自分の小説を読み「ズレ」を見つけ、基準に近づけるよう修正する力。
 もし料理と小説書きが似ているなら、読書(食べる)と執筆(作る)を繰り返すのがかなり役立つことになりますね。
 どうなんだろう。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:01| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする