2015年03月21日

一人称の話

 小説を書いている時に一番楽な一人称は「僕」です。
 38歳でボクっ娘はイタいな……
 「ボク」はともかく、もう「娘」じゃない。
 僕おばさん。

 男性作家が書く「僕」の小説(村上春樹とか)をよく読むせいかな?
 はっきりと理由は分からないけど、思い出してみると、私は3歳くらいの頃、自分を「僕」と呼んでいた。
 近所の年の近い子たちが偶然全員男で、一緒に遊んでいるうちに違いが分からなくなってしまったみたい。

 お祭りの時に、
「僕、着物を着てるのよ」
 と話していたという記録が母の育児日記に残っている。
 語尾は女なのね。

 次の即売会(4月19日の文学フリマ金沢)で出す小説の主人公の一人称は「俺」
 これはけっこうキツかった。
 「俺」を自然に使うことは出来ないようで、自分の中の男性要素を過剰にしている自覚があった。
 わざとらしい感じになってないと良いのだけど。

 「拙者」「小生」「それがし」「わっち」「わらわ」も使えないな。
 一人称によって続く文章はある程度規定されるから。

「拙者はプリンが大好きなの」
 だとダメで、
「拙者、プリンが大好きでござる」
 なら大丈夫…… なのかな?

 日本語の一人称っていったいいくつあるんだろう。
 全部完璧に使えたら、小説を書くのに便利だろうな。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:54| 執筆 | 更新情報をチェックする