2015年03月29日

夫婦の異常な愛情

 母親から、
「あんたが子どもの頃、××くんのお母さんは○○さんのお父さんと付き合っていたのよ」
 などと、近所のおじさん、おばさんの不倫話を聞かされたりすると、もうこっちもおばさんになっているというのに、
「大人って……」
 と裏切られた子どもみたいな気持ちになってしまう。

 お母さんやお父さんの女の顔、男の顔ってあんまり知りたくないですね。
 他人の親であっても。

 しかし「結婚して10年経った人間」として考えてみると、配偶者以外の人にちょっと心が移る時がある、くらいが普通かもしれない。
 私とDちゃんはかなり熱烈に愛し合っている。
 時間が経っても減衰していかないところが狂気めいている。

 長い期間、一定の強度で同じ人間を愛し続けるのは、異常と言っても良い部分がある。
 短い期間で情熱的な恋に落ちるより、熱の総量が圧倒的に大きい。
 相当しつこい人間にしか出来ないんじゃないか。

 世間的にはそういう「異常な愛情」を持った夫婦の方が「普通」とされ、時々心が浮つく「並みの愛情」では道を外れていると見なされる。
 そう判断されるとキツい人もいるだろうな、と想像する。

 一番辛いのは「異常な愛情」を持った人と「並みの愛情」しか持たない人の組み合わせではないか。
 一途さを求めるのも強要されるのも苦しそうだ。
 量の多寡を気にせずに、互いに向けられた愛情に満足出来たら良いのだけど。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:21| 恋愛 | 更新情報をチェックする