2015年05月09日

歴史に興味が湧いてきた

「歴史小説って、どこまでが本当なんだろう?」
 と言ったら、
「色分けされていたら分かりやすいよね」
 とDちゃん。

「色?」
「文字の色を変えるんだよ。複数の文献で確かめたことは『黒』
 一つの文献にしか書かれていないことは『灰色』
 作者が想像した部分は『薄い灰色』とかさ」

 色の薄いページが多いほど「創作の要素が強い」と判断出来るわけだ。
 便利だね。

 しかし「事実とは別の真実」みたいなものが出来てしまう場合もある。
 例えば弁慶。
 伝説が多過ぎて、実在の人物というより物語の登場人物のような印象がある。
 実際の弁慶は、我々が知っている弁慶と、全く違う人間なんじゃなかろうか。

 歴史学者が「ウソの部分」を慎重に取り除いて、実在の弁慶に近い弁慶を描いたとしても、
「そんなの弁慶じゃない」
 と言われてしまう気がする。
 人々の想像が現実を凌駕してしまっているのだ。

 学生時代、年や人名を沢山暗記させられる歴史の授業が嫌いだった。
 でも、本や新聞や演劇などで「過去」に触れるたび、
「これって本当なのかな? 当時の権力者や、今の政府や、大衆の想像力で、歪められた事実も混ざっているんじゃないかな?」
 と考えるようになってから、歴史ってけっこう面白いかも、と思うようになった。

 100%正しいとされるものを押し付けられるより、不確かなものを元に思考する方がずっと楽しい。

 この記事を書くために歴史のことを検索して知ったのですが、最近の教科書では鎌倉幕府の成立って1192年じゃないそうですね。
 イイクニ作ろうじゃなくなっちゃったんだ……

 篠俣胡瓜さんという人の書いた、
「1192(イイクニ)作ろう鎌倉幕府はなぜ定説ではなくなったのか?」
 の説明が数学の証明のようで気持ち良いです。
「源、将軍やめ(て)るってよ」
 で笑っちゃった。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 01:58| 勉強 | 更新情報をチェックする