2015年05月24日

嫉妬から得られたもの

 若い頃はずいぶん色んな人に嫉妬した。
 自分より綺麗な人、なんてのは割とどうでも良くて、自分にない才能や能力のある人が妬ましかった。
 文学部に進まなかったのも、自分より文才のある人たちに出会って筆を折るのが怖かったから。

 若い心は敏感過ぎて、何かと不便だった。
 でも、嫉妬から得られたものもけっこうある気がする。

 自分にないものを持っている人がいたら、まずは観察した。
 普段、どんなことをしているか?
 例えばその人がSFの本をよく読んでいたら、まねして同じ本を読んだ。

 同じことをすれば、すぐにその人の才能が手に入る、なんて訳がない。
 一挙手一投足全て同じにしたって、きっと無理だろう。
 その人と私は違う人間なんだから。

 その代わり「私の頭や心が受け取るもの」が必ずある。
 そうやって嫉妬がきっかけで始めたことから、沢山の知識を得た。
 妬ましさが、知識を吸収する力を強くしていた。

 嫉妬してしまうのが辛い、と感じている人は、とりあえずその気持ちを利用してしまえば良い。
 嫉妬力が弱まったら使えなくなってしまう技なので、あるうちに大切にして。

 私の場合、歳を取ったら嫉妬しなくなったのだけど、これは多くの人に当てはまることなのかしら?
 おばさんって本当にラクで良いと、しみじみ思います。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 21:50| 自分 | 更新情報をチェックする