2015年05月29日

原稿用紙○○枚、という単位

 小説を書く時、原稿用紙ではなくワープロソフトを使っているのに、原稿用紙で何枚分かたびたび確認するクセがある。
 一行を20字に固定して、行数を20で割る。けっこう面倒。
 でもそうしないと、自分がどれくらいの量を書いたのか、感覚としてつかめない。

 最近は原稿の量を文字数で表現するのを見ることが多くなった。
「今日は〇〇バイト(←情報量の単位)書いた」
 なんて言い方をする人もいるので驚く。

 確かに原稿用紙なんて実際に手にすることもないのだし、文字数やバイトの方が現在の執筆状況に合っている。
 しかし例えば「1万文字の原稿」と言われても、それが長いのか短いのか(小説の場合、長編か中編か短編か)私はすぐに判断出来ない。
 10000を400で割って(=25)ようやく、
「ああ、短編か」
 と思う。

 こんな風に「原稿用紙換算」がしみ付いているのは、文学賞に投稿していたからだと思う。
 文学賞にはたいてい原稿量の規定があり、「原稿用紙○○枚」と書かれている(最近は違うのかもしれないけれど、私が投稿していた頃はこうだった)
 自分の小説が原稿用紙で何枚か計算しないと、まず出す賞を決められない。

 私が書いたある小説は、22125文字で、Wordファイルだと53キロバイトあり、原稿用紙換算すると73枚。
 文字数とバイトは今日初めて見た。
 何度もやってみないと、文字数とバイトで長さをつかめるようにはならないと思う。

 慣れ親しんだ単位でしか、量の実感(長い・短い等)が得られないのがよく分かる。
 尺貫法が禁止された時に困った人たちのことを思う。

 「原稿用紙○○枚」という表示もそのうちなくなるのかな……
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:39| 執筆 | 更新情報をチェックする