2015年11月20日

村上春樹「ノルウェイの森」感想

 すごい今さらですが、村上春樹の「ノルウェイの森」を読みましたよ。
 小学生の頃にベストセラーになり、「村上春樹」という作家がいることを知ったのでした。
 懐かしい。

 大人になってから私は熱狂的な村上春樹ファンになったのだけど「ノルウェイの森」だけは避けていた。
 何となく、悲しい話なんじゃないかな…… という予感がして。

 確かに予想していた通り、悲しい部分も沢山あった。
 でも思ったより笑える場面やセリフが多くて楽しく読めた。
 何度も声を出して笑ったよ。

 性描写が多いし笑えるしで、何だか春画展を思い出した。
 春画に描かれる性は、一般的なエロスに加えて、呪術的な要素もある。
 「ノルウェイの森」に出てくる性行為も、一般的なそれより意味が広い気がした。

 愛を伝えたり、性欲を満たしたりするだけでなく、
 相手とどう関わるか
 世界とどう関わるか
 人生をどうしていきたいか(=どんな風に生きたいか)
 ということも含んでいる。

 それぞれの事情や痛みを抱えた登場人物たちが言葉と性でつながろうとし、良い結果や悪い結果を受け止めながら生きていく姿は切実で、読み終えた時、彼らが私の心の住人になっているのを感じ、深く満足した。

 私が一番好きなのは突撃隊(←人名。あだな)
 元気でいると良いね……
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:40| 読書 | 更新情報をチェックする