2016年03月25日

ファンタスティックに進化した伯母

 前回会いに行った時には無気力になっていた伯母、今日はやたらに張り切って色々話してくれました。

「毒蝮三太夫とはよく会うんだけど」
 ↑現在の伯母の頭の中では、ラジオに出てくる人はみな知り合い

「何日か前にも浅草を歩いたんだよ」
 ↑テキレボにでも行って来たのか。実際は施設で寝たきり。

「私の無い目の玉を取ろうと必死になって」
 ↑失明した時の入院を思い出してるのかなぁ……

「みんな金儲けのことばっかり考えてるんだよ!」
 ↑真実。

 現実・非現実、ここ・どこか、現在・過去などを隔てる壁はとうに消え失せて、伯母の精神は融通無碍にあちこちに飛び跳ねる。
 ムチャクチャだったけど、「うん」しか言ってくれないよりずっと良い。
 生きている感じがすごくする。

 「生きる」というのは「正確であること」ではなく「表現出来ること」なのではないか。

 帰り際、
「今日は昔みたいにいっぱい話してくれて嬉しかったよ〜」
 と言ったらニコニコして、
「またおいで。お小遣いあげるから。今はないけど、どこかから出てくるんだよ」
 って返してくれました。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:57| 家族 | 更新情報をチェックする