2016年07月28日

映画「日本で一番悪い奴ら」感想

 一ヶ月くらい前だったろうか。
 唐突に、俳優の綾野剛を大好きになってしまった。
 きっかけはTwitterで話題になった映画「怒り」の予告。



 典型的美男子というのとは違うけど、何だか目を離せない表情をする人だなー と感じ、名前を検索して写真や動画を色々見ていったら、気付いた時には恋をしていた。
 綾野剛の顔がいかに魅力的かをTwitterで滔々と語ったりして、でも実は綾野剛が出演しているドラマや映画を一つも見ていない。
 相手のことをそんなに知らなくても、好きになる時にはなっちゃうのよ?

 しかしまあそれも申し訳ないなと思い、まだギリギリ公開中だった「日本で一番悪い奴ら」を見てきました。
 予告編はこれ。



 北海道警察で実際に起きた不祥事を元にしたヤクザ映画、と言えば良いだろうか。
 ヤクザより警察の方が断然ヤクザっぽい。

 綾野剛が見たくて行ったのに、一番格好良かったのは中村獅童だった。
 立ち居振る舞いが優雅で落ち着いていて、暴力団の幹部という役柄に説得力があった。

 この作品の登場人物はほぼ全員どこか悪いのだけど、中村獅童が演じた黒岩がたぶん一番悪い。
 でも全然、憎い汚いとは思わなかった。

 どんなに孤独になっても悪の道を進む覚悟が感じられて、
「この人はこういう風に生きるよう定められた人なのだな」
 というのが「車に乗る」というような割と単純な体の動き一つで伝わってくる。
 さすが歌舞伎役者、と思わせる存在感だった。

 綾野剛が演じる北海道警察の刑事・諸星は、真面目で熱心であんまり頭が良くなくて、警察という組織の中で認められたいと願うあまり、道を踏み外し荒んでゆく。
 痛々しくて可哀想で、格好良いとか可愛いとか思っている余裕がなかった。

 中村獅童はどこまでも中村獅童で、諸星は諸星だった。
 綾野剛であることを意識させない演技。
 すごい役者さんなんだな、と。

「拳銃を摘発する」
 という目的に夢中になるあまり、警察はだんだん倫理観がおかしくなってきて、拳銃の対価として麻薬の密輸に協力したりするようになる。

「何かを達成しようとするあまり、最初に目指していたものを見失ってしまう」
 というのはよくあることで、特に組織は動き出したら誰も止められなくなるから始末が悪い。
 ここまで悪くなくても、似たような話は多くの人の身の周りにあるはずで、その分悲しく切ない。

 パンフレットを買ってきたので、その写真を見て綾野剛を愛でています。
 写真になれば諸星であると同時にそれは綾野剛で、どんな場面の顔も可愛いんだよね〜
 机の上でうたた寝してるのがお気に入りです♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:33| 映画・映像 | 更新情報をチェックする