2016年12月27日

冬の京都旅行(贅沢夕ごはん編)

 私への誕生日プレゼントということで、Dちゃんが京都旅行に連れていってくれた。

 私は新幹線に乗るたび車窓から見える景色を楽しみにしているのに、Dちゃんは全然興味を示さない。
「富士山だよ」
「あるだろうね。滅んだという話は聞かない」
 顔も上げずにスマホでゲームをしている。

「こっちにも山があるよ。見ないの?」
「また今度」
 仕方ないので現れては消えてゆく山や雲を一人でぼんやり眺めた。
 青空の綺麗な日で、名古屋を出て少ししたら夕焼けになり、山の向こうがうっすら赤くなった。

 今回の旅の一番の目的は、京都にある日本料理のお店「和久傳」で一緒に食事をすること。
 二年前に私は一人で行ったのだけど(その時のレポートはこちら)食べているうちにどんどん寂しい気持ちになった。
 あまりにも美味しくて、その感激を誰にも伝えられないまま、黙ってモグモグしているのに耐えられなくなったのだ。

 京都駅の改札を出た後、方向が分からず少々焦った。
 右に左にウロウロし、どうにか予約時間ぴったりに到着。
 暮れてゆく京都の街を見下ろしながら、和久傳のコースが始まる。

 最初は漬けブリ。

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 刻んだ紅大根や水菜が下に敷かれており、さっぱりしている。
 お酒が飲みたくなる味だが、私は空きっ腹にアルコールを入れると倒れてしまうので、まだ飲めない。
 悔しい。

 続いて、白みそで煮た海老芋と白菜。

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 ゆずの香りが利いている。
 黒っぽいのは真ん中が空洞になっている謎の野菜。
 初めて食べた。

(この旅行記を書くために調べてみたところ「堀川ごぼう」ではないかと。
 京都の伝統野菜だそうで、味はごぼうより芋に近い気がした)

 次は、さわらの西京焼き。

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 添えられているセロリのバター炒めが、甘めの魚の味によく合っている。
 組み合わせとして勉強になった。
 家でも真似してみたい、と思ったが自分では上手く出来ないかなぁ。

 Dちゃんは別のコースで、鯛の松葉焼きを食べている。
「香りがすごく良い」
 松の葉にはそんな効果があるのかと感心した。

 せりと長芋のおひたし。

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 長芋と思って食べたものが柔らかくて、
「これが京都の長芋か……!」
 と驚いたが、味わってみるとそれはホタテだった。

 Dちゃんからフグの白子の天ぷらをもらった。

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 ふわとろ〜
 これは日本酒を飲まなければいけない味だ!
 とウェルカムドリンク的にいただいた竹の盃を見ると、あれ? 空っぽ。
 いつの間に飲んじゃったんだ?

「お酒分けてあげようか?」
 とDちゃん。
「どうして私が日本酒飲みたがってること分かったの?」
「そりゃそんながっかりした顔で『入ってない〜』って盃を覗き込んでたら、ねえ」

 Dちゃんが頼んだ京都のお酒は澄んだ味で、予想通り白子との相性は最高だった。

 次は大根と焼き白子。

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 白みそ苦手なのに、何故か私だけ白みそ責め。
 体ではなく舌がホカホカして、冬の料理だなぁ、という感じがする。
 白みそにだんだん慣れてきた。
 大根と白子の味もよく合っている。

 この後、牡蠣雑炊(写真撮り忘れた)
 具が牡蠣というだけでごく普通の雑炊、かと思いきや、一緒に出された漬け物を合わせたら味が完成!
 漬け物は奈良漬けと味噌漬けの間くらいの甘じょっぱさだった。

 デザート、私は白あんの挟んである煎餅のようなお菓子だけだったが、

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 Dちゃんには抹茶で点てたお茶と、黒豆と果物の和三盆寄せが。

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 周りに黒蜜がかかっているそうで、Dちゃんは、
「美味なり……」
 とつぶやいていた。

「贅沢昼ごはん編」に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 09:49| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする