2017年03月08日
映画「花とアリス殺人事件」感想
中学生の頃の、心の過剰な部分を平気で人前に出してしまう感じとか、女の子(同性)の近さ、男の子(異性)の遠さとか、企みがうまく進まないところとか、その中でふと拾う「ちょっとだけ素敵な瞬間」とか、沢山覚えていたはずの、でも普段は心の奥底に沈んでいる気持ちを次々刺激されて、切なく楽しかった。
「花とアリス」も見ているので、つながりが嬉しい。
おっとりしていて優しい風子ちゃん。
愛情の示し方が毎回間違っている花。
花の「好き」という気持ちはいつもすごく強いのだけど(だからこそ?)その出し方が変なんだよね。
けっこうな策士で、でも策略が微妙に雑で。
その不器用さは若い頃の自分を思い出させる。
ささやかな出来事を描いた、それほど長くない物語。
それでも、ありきたりな感動とは違うものが得られて充実感がありました。
posted by 柳屋文芸堂 at 13:07| 映画・映像
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