2017年06月25日

楽譜と演奏≒文章と読み

 楽譜を見ながら演奏することで音楽が生まれるのと同じように、小説は文章を読むことで物語の世界が心に浮かぶ。
 楽器の演奏は先生に習って練習したりするが、「読み」はどうなのだろう。
 学校の国語の授業は「読みのレッスン」になっていたのか。

 もし国語の授業が有効に機能していなかった場合、読書しない人に向かって「本を読め」と言うのは、楽器の演奏をしたことのない人に「ピアノを弾け」と言っているのとほとんど同じなのではないか。

 楽器に素晴らしい演奏とダメな演奏があるように、読みにも上手・下手があるはず。
 しかし「読み」は脳内で行われることだから、外からは確認出来ない。
 楽器の腕前を上げるように、読み方を上達させるには何をすれば良いのか。

 活字離れというのは、
「文章を読み取って自分で物語を奏でるのが面倒」
 と感じる人が増えている、ということなのだろう。

「たまには本を読んでみませんか?」≒「久々にリコーダーを吹いてみませんか?」

 吹くかなぁ。読むかなぁ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:33| 考え | 更新情報をチェックする