2017年08月25日

映画「星を追う子ども」感想

 新海誠監督のファンタジー作品。
 ジブリっぽいところは思わず笑っちゃうんですが(ごめん)色彩が美しい自然の風景、光と影の効果的な使い方、やや観念的なセリフ、運命の人を求める恋愛、遠いどこかに焦がれる気持ちなどは、唯一無二の新海誠の世界。

 大切な者の死をどう受け入れるかの物語で、いくつもの死が描かれる。
 それはただ観客を悲しませるためにあるのではなく、心で考えさせるような場面になっており、私も家族のこれまでの死・これからの死を思いながら見た。

 「君の名は。」は「とりかえばや物語」と「古今和歌集」の小野小町の歌が元になっていましたが、なんと今回は、古事記!!
 死者に会えるという地下世界が舞台なのです。
 イザナミは黄泉の国の食べ物を食べてしまったために地上に戻れなくなったので、主人公が地下世界の芋を食い始めた時には、
「大丈夫かー?!」
 とメチャクチャ心配になりました。

 神話や民話など、長く伝えられてきた物語には強い力がある。
 私も遠慮せず取り入れていきたい。
 ジブリは、ちょっと、早過ぎたんだ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 18:10| 映画・映像 | 更新情報をチェックする