2017年09月17日

文学フリマ大阪のお知らせ

 らしさんの本の感想を間に合わせなきゃ、ということばかり考えていて、自分の本が文学フリマ大阪に参加することをすっかり忘れていました。援護射撃頑張りますとか言ってたのに、ごめん、まりもさん……

 参加する本は人形小説アンソロジー「ヒトガタリ」

ヒトガタリ表紙.jpg

 「ヒトガタリ」についてのツイートまとめはこちら
 尼崎文学だらけでいただいた推薦文はこちら

 B-51(ブース名:a piacere 執筆者の一人であるまりもさんのサークル)で頒布されますのでよろしくお願いします〜!

 a piacereさんでは、
「空想のまちアンソロジー ぼくたちのみたそらはきっとつながっている」
 も買えるそうです。私、この本大好きなんですよ!!
 去年の尼崎文学だらけに出した推薦文を引用しますね。

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 この本の中には沢山の町が出てきて、とても全ては語れないので、一番大好きな「音町」を紹介します。でもこれ、絶対ネタバレしちゃいけない話なんですよ。見事な結末を持ったストーリーを、結末を隠して説明する。出来るかな(ドキドキ)
 まりもさんの「楢の薫り、楓の音」という作品。本の最初に収録されています。

 楽器の製作を生業とする「音町」 楽器職人であるエレンは「酒町」の人々のためにバイオリンを作っている。音町の人々と違って、酒町の人たちは楽器を大事にしない。外で演奏したり、上にお酒をひっくり返したり。そして酒町の人が求める音色は、音町のそれとはずいぶん違っているらしい。
 他の町に行くことは難しいので、彼らの音楽を聴くことは出来ない。楽器を修理する時の注文や、音町と酒町を行き来する運び人の話から、ぼんやりと酒町の音楽が浮かび上がってくる。
 賑やかに酒を飲みながら、楽しく早いテンポで踊るのにぴったりな。

 美しく上品な音楽こそ素晴らしいと信じている音町の人々は、酒町の人々をあまり良く思っていない。それでもエレンは酒町の人々と音楽に惹かれている。酒町の仕事なんてやめるべきだという忠告も、プロポーズも断って、酒町のためのバイオリンを作り続ける。そして。
 思い出すだけで涙がじんわりにじんでくる、あの結末。
 決して悲しみの涙ではない、ということくらいは伝えても良いだろう。

 直接会うことの出来ない人々を思い、触れることの出来ない何かに憧れる。
「まるで私たちみたい」
 そんな風に思いませんか?
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 発売からずいぶん時間が経っているのでもう少し書いてしまうと(ネタバレはしないのでご安心を)
 「音町」で鳴っているのはクラシック音楽(例えばこんな感じ)



 「酒町」で鳴っているのは民族音楽(例えばこんな感じ)



 ではないかと思うのです。
 それぞれが強い、決定的に異なる美意識を持っている音楽であること、分かりますよね。
 私はクラシックも民族音楽も大好きで、両方の魅力を知っているから、そして遠い文化に憧れる気持ちがいつもあるから、「楢の薫り、楓の音」を読み返すたびに泣いてしまうのです。

 9月18日(月祝)に堺市産業振興センターで開催される文学フリマ大阪に行く方は、ぜひB-51(ブース名:a piacere)へ!
 台風が近付いていて心配ですが、楽しんできてくださいね♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:36| 同人活動 | 更新情報をチェックする