2018年03月20日

鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」感想

 ここのところ母親が体調を崩していて、それを心配するあまり自分も心身の調子を崩す、という困った状態になっています。
 心配したって母親の体が治るわけでもないのにほんとムダ、と思うのだけど、愛する家族が苦しがっていると、それをそのまま引っかぶってしまう脆弱な私なのでした。
 元気に助けに行かなきゃいけないのに、もう……

 そんな辛い時間、「メタモルフォーゼの縁側」という漫画にずいぶん救われました。
 75歳のおばあちゃんと高校生の女の子がBLを通じて仲良くなる、というお話。
 遠慮したり悶々としたりしながらも、着実に近付いてゆく二人がすごーく可愛い。

 おばあちゃんにも高校生にも「生きてゆくしんどさ」があって、それがじわーっと伝わってくる。
 泣きわめくような激しい描き方ではなく、ささやかな、誰にでもあるような一瞬。
 そういうキツさを、二人はBLの優しい世界に支えられながら乗り切ってゆく。

 二人がBLに救われているように、私も二人に救われて、何だか作中世界と自分の暮らしがつながっているようで、物語は日々を生き抜くためにあるのだと、改めて強く感じた。

 75歳のおばあちゃんに萌えながら、81歳のおばあちゃん(=母)の介護、頑張りますね。
 スマホの壁紙もこれにしましたよ。見るたび心がちょっと軽くなる。

 ネットで無料で読めますのでぜひどうぞ〜(こちら
 本にもなるみたいで、発売が楽しみ〜♪

メタモルフォーゼの縁側(1) -
メタモルフォーゼの縁側(1) -
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:38| 読書 | 更新情報をチェックする