2018年09月01日

「琉球 美の宝庫」展 感想

 サントリー美術館で開催中の「琉球 美の宝庫」展に行ってきました〜
 9月2日で終わっちゃうので危ないところだった。間に合って良かった。

 やはり一番感動したのはチラシなどに使われている玉冠(ぎょくかん)。



「表面を黒縮緬(ちりめん)で覆い、帯状の金糸が縫い付けられ、各筋には金、銀、珊瑚(さんご)、水晶、瑪瑙(めのう)、琥珀(こはく)、軟玉の7種類の玉が金の鋲(びょう)でとめられている」(展示横の説明文より引用)

(軟玉:硬度が比較的低い玉の一。緑閃石(りょくせんせき)または透閃石(とうせんせき)からなり、古くから飾り石や工芸品に用いられた。「デジタル大辞泉」より)

 豪華でありながら上品。
 こんな宝石の飾り方があるのかと感心した。
 特に朱色っぽい珊瑚の赤と、黒の組み合わせにうっとりする。

 着物の布地も色鮮やかで美しかった。
 王族の少年が着用していたと思われる、芭蕉布の夏物単(ひとえ)
 紅花で緋色に染められている。
 芭蕉は大きな葉を持つ植物で、この茎の繊維から糸を紡いで織るそうだ(参考ページ

 桐板(トゥンビャン)という布もあり、これは虎尾蘭(とらおらん)の繊維で織るとのこと(参考ページ
 苧麻(ちょま)という草の繊維で作る宮古上布(参考ページ)もあった。
 どちらも薄く、暑くても気持ちよく着られそうだ。

 映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」を見て、西洋のデザイナーは中国と日本の文化をごちゃ混ぜにしていると、少々呆れた。
 しかし琉球文化を見ると、中国と日本の文化は分断しておらず、連続しているのだと感じる。

 絵画の中に描かれている「針突(はじち)」も興味深かった。
 琉球の女性が指や手の甲などに施していたという入れ墨(参考ページ
 やはり入れ墨が重要な、ポリネシア文化とのつながりを思った(勝手に思っただけで実際に起源が同じかは不明です)

 華やかさという意味でも、他文化との交流という意味でも、開放的な印象を持った。
 日本に琉球文化があるのは本当に幸せなことだなぁ、と感じる展示でした。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 11:35| 美術 | 更新情報をチェックする