2018年09月02日

「言葉を超えた写真家 富山治夫『現代語感』」展 感想



 東京ミッドタウンへ行く途中で見たポスターの写真に惹かれ、入場無料だというのでFUJIFILM SQUAREで開催中の「言葉を超えた写真家 富山治夫『現代語感』」展を見てみたら、思った以上に良かった! 1960年代(高度経済成長期)の、人のあふれる都会の風景を、皮肉な、時に優しい視線で切り取っている。

 人口増加が当たり前だった時代。人が生まれてくる喜び(妊婦や赤ん坊の写真)があると同時に、人が多過ぎる大変さ(交通や混雑にまつわる写真)もある。仕事の休憩時間も、夜の恋する時間も、人がぎゅうぎゅう。

 人間は幸福だけを運んでくるわけではなく、他人の不幸は(悪いなと思いつつ)滑稽に見えたりもする。しかし人が生きているというのは、おおむねニコッとしてしまうような出来事なんだ、と感じさせる。ユーモアと物語のある写真ばかりだった。


posted by 柳屋文芸堂 at 23:10| 美術 | 更新情報をチェックする