2019年05月17日

板橋区立熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)

 私は現在、ポリネシアのある島を舞台にした物語を書こうと準備を進めている。
 島の植物を知るために、板橋区にある熱帯環境植物館に向かった……が!
 ポリネシアについての資料を持ってくるのを忘れた…… 何しに来たの……

 仕方ないので単純に施設を楽しむことにした。
 ここには植物だけでなく、小さな水族館もある。

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↑タカアシガニ。デカい蟹、と言ってもこの写真では大きさが分からないね…… 横幅1.5メートルくらいかな。

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 色彩豊かな熱帯魚たちをぼんやり眺めていたら、これから館内でイベントがある、という放送が聞こえた。
 どんなものなのか分からないが「大迫力」という単語だけは聞き取れた。

 奥に進んだところにある大きな水槽の前で、
「ここが一番よく見えるから!」
 と子供を説得している母親がいた。
 ここがイベントの会場なのかな? としばらく待っていると、ばらばら人が集まってきた。

 イベントは水槽にいる生き物たちへのエサやりを見せるものだった。
 一番の見ものは世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ」

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 水上にぴょんぴょん飛んだり、エサを上手くキャッチ出来ず落としてしまったかな? と思いきや、すーっと水を吸い上げエサを浮上させてパクっと食べたり、確かにこれは大迫力、面白い!


↑私が撮ったものではなく、YouTubeに上がっていたMistralQVさんの動画です。

 このエイの大きさは、横幅1.2メートル、縦1.5メートルほどだろうか。さらに長い尻尾もある。
 尻尾をぴーんと伸ばし、ひらひらひら〜 と泳ぐ姿の美しいこと!
 ポリネシアの架空の島を舞台にした映画「モアナと伝説の海」でも、エイが重要な役を担っていたな〜 とじーんとなった。

 エイのエサはサバで、魚や亀のエサはゲソ、とのこと。
 飼育員のお姉さんの説明も明るく自然な感じで良かった。

 植物園の方に上がっていくと、神代植物公園でも見たタコノキがあった(その時の話はこちら

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「幹の下部から多数の気根を斜めに生じ、その状態が蛸に似る(広辞苑より)」
 神代植物公園で見たものよりタコに似ている。こういうことだったのか。

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 これはビンロウジュ。種子に中枢神経を刺激する物質が含まれており、噛みタバコのような嗜好品になる。
 知識だけで実物を見たことはなかったので「これがあの……!」と感動した。

 この施設は地下が水族館で、ゆるい坂道を登って温室の上の方に上がっていくようになっている。
 道の途中にカメがいた。

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↑ビルマムツアシガメという陸亀。

 硬そうなウロコが格好良い。
 理由は分からないが一生懸命レンガを動かしていた。

 2階の高さのところにかかる橋を渡っていたら「ビヨウタコノキ」と書かれた札があった。
 ん? これはさっき見たのと同じ植物では……?
「あのタコノキが上まで伸びているんだ!!」

 神代植物公園で見たタコノキが小さかったので、タコノキはそれほど大きくならないと勝手に思っていた。
 樹齢や生育環境によって植物の見た目は変わる。
 最初に見た姿=その植物の姿 と思い込まないよう気をつけなければ。

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 あっ!

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 タコノキの実だ!!
 ポリネシアの救荒食(日常は食べないが、食糧不足におちいった時に食べるもの)だったと、資料に書かれていたはずだ。
 実物を見られて嬉しい。

 橋を渡りきったところに、虫まみれになっていない、綺麗なムシトリスミレが。

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 何も付いてない状態だと可愛いな!
 神代植物公園で見たムシトリスミレは、温室の外に置かれていたので「虫をいっぱい取っちゃったスミレ」になっていたのだ。

 先に進むと……

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 階段がミストに包まれている。
 ここを歩いていくの?! アトラクションかよ!

 入り口でもらった館内マップによると、熱帯の山地の環境を再現した「雲霧林」というエリアであるらしい。

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↑ベゴニアの一種だと思う(名前がよく見えなかった)

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↑キウイかと思ったら、チューインガムの原料になる「サポジラ」という植物だった。

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↑ジャスミン。クラクラするような甘い香り!

 パイナップルがいくつか生っていた。
 成長順に並べると……

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 全体はこんな感じ。

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 温室を出たところにある展示室に、実から葉が出たばかりという状態のココヤシがあった。

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 こんな風に根が出てくるのか!
 木として植えてあるものしか見たことがなかったので、勉強になった。

 見終わってから分かったのだが、板橋区立熱帯環境植物館は東南アジアの熱帯雨林を再現している。
 地下の水族館で海水・汽水(淡水と海水が混ざった水)・淡水の生き物を見てから地上に上がり、登り坂に沿って、海岸の植物、低地の植物、人々の生活に関わる植物、山地の植物を観賞していく。
 私の知りたいポリネシアの植物とは少しずれているけれど、魅力的な箱庭だと感じた。

 階段があったのでバリアフリーが気になったが、階ごとの移動にエレベーターを利用すれば、車椅子でも全体を見られるようだ。

 ここに来ようと考えたきっかけは、メールでの問い合わせへの返信が、あたたかく親切だったから。
 その印象そのままの、気さくで味わい深い場所だった。

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↑ニシキアナゴ
 
posted by 柳屋文芸堂 at 11:28| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする