2013年05月23日

若い頃の私みたいな人に

 若い頃、恋愛出来るのはとても狭い範囲の子だけだと思っていた。
 美人で、おしゃれで、色っぽくて、女としての自分を迷いなく前面に押し出せる女の子たち。

 しかし女の趣味が十人十色であるのと同じように、男にも変な趣味の人がいることが分かった。
 もちろん人数は多くないので、数撃ちゃ当たる、だ。
 男だらけの理工学部を選んだ高校時代の私を褒めてやりたい。

 私の場合、誰かを好きになるのは入学やクラス替えの後、環境に慣れて周囲の人の性格が分かってきた頃。
 だいたい6月くらい。
 だから今でも梅雨の季節になると、恋する気持ちを思い出す。

 自分には恋愛なんて無理なのかなぁ、と悩んでいる若い頃の私みたいな人に、幸せが訪れますように。
 さあさあ、蓼(たで)食う虫を探そう。
posted by 柳屋文芸堂 at 02:58| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2013年02月27日

モテる条件

 女の子は、
「可愛くってちょっとドジ」
 男の子は、
「優しくって真面目でまぬけ」

 というのを高校時代に聞いたのだけど、これはよく言われることなのだろうか。
 単に同級生の誰かの考えが伝わってきただけかもしれない。
 モテるには隙も必要、ということですな。

「私はこんなにドジなのに、どうしてモテないんだろう」
 と友人に相談すると、
「『ちょっと』がポイントなのよ。ドジの回数が増えるほどモテるようになる訳じゃない」
 過ぎたるは及ばざるが如し、の教訓を得る。
 さらに。
「のりちゃんはドジなんじゃなく、どん臭いのよ」

 女友達って容赦ない。
 大学入ったらちゃんと恋人出来るから、と高校生の私を励ましてやりたい。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:22| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

甘い言葉

 大学時代、Dちゃんが、
「柳田さんの声が聞きたくて」
 と九州から電話をかけてきたことがあった。
 まだ恋人ではなかったのに。

 そんな甘い言葉を言ってくるということは、私を好きなのかなぁ、と思ってそう尋ねると、
「いや、ただ声が聞きたくて」
 の一点張り。

 その後もたびたび好きなんだか好きじゃないんだかはっきりしない怪しい言動を繰り返し、私は諦めるべきなのか悩み続け、結局正式に付き合うことになったのは、私が告白して二年と二ヶ月経った後だった。
 待ちくたびれたよ、本当に。

 旦那になったから笑い話(やや苦笑)になるけれど、もしそのまま疎遠になっていたら、
「あの男はいったい何だったんだ」
 と首を傾げながら思い出すことになったんだろうね。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:01| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2013年02月19日

ひとつだけ

 矢野顕子の「ひとつだけ」がラジオから流れてきて、Dちゃんと遠距離恋愛していた頃を思い出す。
 私たちは大学の同級生なのだけど、大学卒業後二年間、会うために飛行機が必要な場所にDちゃんはいた。
 まだ恋人どうしではなくて、私の片想い。週に一度、電話で話すだけの関係。
 二人を繋いでいるものの頼りなさ、心細さ。

「離れている時でも わたしのこと 忘れないでいてほしいの」
 という歌詞の「離れている時」という言葉が、すごく切実だった。

 受話器から聞こえる、私を好きなんだか好きじゃないんだかよく分からない男の、優しい声。
 遠くにいるのに、耳のすぐそばで響くのだ。
 甘くって、残酷だったなぁ。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:27| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2013年01月09日

身体目当てよりなお悪い

 片想いしていた先輩とは年賀状のやり取りがあるけれど、大学時代に付き合っていた彼氏とは全く連絡を取っていない。
 あんまり円満な別れ方じゃなかったからなぁ。
 恋人でなくなった後もダラダラ会い続けてしまったのが良くなかった。

 ちゃんと付き合う気が無いのに、人生相談だけしてくるんだよ。
 「精神的サポートのみ求めてくる」というのも「身体目当て」と同程度にズルいと思う。
 こちらには愛情があるのだから、そりゃ親身になって話も聞くさ。
 利用されている、というイラ立ちが相談のたびにつのって、でもきっと向こうには「利用」なんて意識はまるでなかったのだろう。

 友達、のつもりだったのだろうか。
 友達にしては、ちっとも平等な関係じゃなかった。

 身体目当ての方が性欲解消される分だけ、こちらの取り分が多かったかもしれない。
 まあ目当てになるほど魅力的な女じゃないので仕方ないけれども。

 神経質な彼氏の、底なしの無神経さを懐かしく思い出す。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:31| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2013年01月08日

20年前の片想い

 高校の頃、好きだった先輩に、今も年賀状を出し続けている。
 先輩も律儀なものだから、ちゃんと返事をくれるのだ。
 文字を一つ見るだけで、
「あっ、先輩だっ!!」
 と分かり、その後しばらくニヤニヤ。
(まあこれは友人もだいたい判別出来る。文字って指紋みたい)

 先輩に片想いしていたのは、もう20年も前になるんだ。
 すくすく育ち盛りの豊齢線。
 こっちもおばさんなら、向こうもおじさんである。
 全く想像出来ないなぁ。

 両想いになりたい、なんて畏れ多くて思わなかった。
 願いはただ一つ。
「私を忘れないで欲しい」

 20年後も先輩は年賀状を送ってくれるよ、と高校生の私に教えたら、耳の先から足の小指の先まで真っ赤になって動けなくなるだろう。
 夢みたいだね。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:04| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2012年11月01日

ヤンデレ

 最近よく見る「ヤンデレ」の意味を調べて驚いた。
 「ヤン」が「病んでる」の略だなんて……!
 ヤンキーデレだかヤングデレか分からないけど、とにかくもっとポジティブな単語だと思ってたよ。

 例として挙げられているのは、全然知らないゲームやアニメのキャラクターばかり。
 説明を読んだだけじゃ、正確な定義が分からないなー
 京鹿子娘道成寺の白拍子花子(=安珍・清姫伝説の清姫)はかなりど真ん中のヤンデレなんじゃないか。
(愛に狂って蛇になり、鐘の中に逃げた安珍を焼き殺します)

 源氏物語の六条御息所はどうか。
(殺すのが光源氏じゃないからだめか?)
 八百屋お七とか。
(この人も恋の相手は殺してない)

 Coccoの初期の歌(「首。」「カウントダウン」等)もど真ん中かな?
 そう考えると身近なタイプだな。
 ん?

 若い頃の自分がヤンデレだったかも……
 殺してないよ! 精神的に追いつめただけだって!!
posted by 柳屋文芸堂 at 00:12| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

タイプって何さ

 たとえば宇野千代のように沢山の恋愛をした人が、
「私のタイプはこういう感じだったな……」
 と死ぬ間際に今まで好きだった人たちのことを振り返りつつ思うなら、分かるのですよ。

 しかし男などたいして知りもしない小娘が、
「(芸能人の)○○みたいなタイプが好き〜」
 と言うのはおかしくないか。
 男は地球上に三十億人以上いて、無限の恋愛の可能性があるというのに、わざわざ最初から対象を狭めなくてもいいだろう!

 ……というようなことをDちゃんに熱く語ったところ、
「たとえばエアコンを選ぶ時のことを考えてみてよ」
 という。エアコン?

 電気屋に大量に並んでいるエアコンを、ただぼーっと眺めていても、どれを買ったらいいのか決められない。
「エアコンを設置する部屋の広さ」
「購入予算」
「省エネにこだわるかどうか」
 などの条件があるからこそ、候補となるエアコンが数台に絞られ、そこから欲しい物を選ぶことが出来る。

 恋愛も同じように、無限にいる男性から、
「○○みたいなタイプ」
 をとりあえず選び出し、そこをとっかかりにする必要があるのではないか……
 とのこと。

 で。
「のりは僕みたいなタイプが好きなんでしょ?」
 何それ、のろけ? うぬぼれ?
「たとえば円城塔とか」
 うーむ、確かに理屈っぽい皮肉屋という共通点はあるけれども。

 私は理屈っぽい皮肉屋がタイプなのか。
 たまたまここのところ理屈っぽい皮肉屋ばかり好きになっているのか。
 Dちゃんが好きだから、Dちゃんみたいなタイプを他にも探してしまうのか。

「全然タイプじゃないのに好きになっちゃって」
 なんて言う人も出てくるのでもう訳が分からないですね。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:35| 恋愛 | 更新情報をチェックする