ふわふわと太っている伯母(大)にくっついて昼寝をしたり、
細々と立ち働く伯母(小)が作ってくれたごはんを居間のちゃぶ台で食べたり。
「あれ? 伯母(小)は亡くなったんじゃなかったっけ?」
気付いた途端、伯母(小)の姿は消えてしまった。
のどが痛くなるような大声で何度も伯母(小)の名前を呼ぶ。
母は不思議そうに、
「もういないわよ」
目が覚めてしばらくしてから、伯母(小)は6年前、伯母(大)は半年前に亡くなったのだと思い出した。
私が気付きさえしなければ、母・伯母(小)・伯母(大)の3人は、夢の中で当たり前のようにセットで生きている。