2015年09月02日

世間はすぐに直視することを求めるが

「震災の記憶を風化させない」
 という言葉を聞くたび、両手で耳をふさいでぶるぶる震えている震災経験者がどこかにいるんじゃないか、と想像する。
 風化させない、と言えるのは「忘れられる人」だけだ。

 私はこういう人たちに、何の関係もないバカ話をしたい。
 直視したり、考えたり出来るようになるのはもっと後だよ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:59| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年09月01日

戦争のイメージ

 安保法案のニュースを聞いていて、賛成か反対かに関係なく違和感があるのは、
「多くの人の戦争のイメージが、70年前のままなんじゃないか」
 ということ。

 もし今、戦争をするとしたら、武器も戦い方も第二次世界大戦とはずいぶん違うはず。
 最も求められるのは最先端の武器と、それを管理・操作出来る人材と、動かすためのエネルギー、あたりだろうか。
 専門知識を持たない人間を大勢集めてもしょうがないから、真っ先に行われるのは徴兵ではなく増税だと思う。
 消費税40%とか。

 赤紙を受け取った若者が傷付けられる前に、かなり早い段階で国民全員が酷い目に遭うんだと思うな。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:51| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年08月30日

リベンジポルノの贈答文化

 前にラジオのニュース番組で、
「付き合っている男から裸の写真が送られてきたから、自分も裸の写真を送り返した。
 別れた後、その写真を利用された」
 という話を聞き、びっくりした。

 ネットを使って写真を送るのも、それを悪用するリベンジポルノも、始まったのはつい最近。
 しかしその中に、何で贈答文化が脈々と受け継がれているの……?
 裸の写真が送られてきたからって、裸の写真を返す必要なんてないんだからね?!

 贈られたら贈り返すのは日本の文化。
 外国人は贈りたい時に贈るだけ。
 と知った時には衝撃を受けた。
 自分の周囲では当たり前のことが、世界では当たり前じゃない驚き。

 大事にした方が良いのに消えていく伝統も多い中、何だって贈答文化はこれほど強力なのか。
 儀礼的で、あまり良い習慣とは思えないのだけど。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:23| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年06月29日

大切なことなので

 時々郵便受けに分譲マンションのチラシが入る。

「月々返済 5万円台
 ボーナス払い 0円
 頭金 8万円」

 なんて大きく書いてあるけれど、裏面を見ると小さい字で、

「管理費(月額)11,500円〜14,000円
 修繕積立金(月額)5,800円〜7,050円
 修繕積立基金(引渡時一括)271,000円〜329,000円
 集会施設修繕積立基金(引渡時一括)75,000円」

 とけっこうな金額がずらずら並んでいて驚く。
 ローンの返済や頭金に加えてこれらも払わなければいけないのだろう。
 合計してみるとかなりの負担ではないか。

「こんな表示の仕方をするなんて、ズルくない?」
 とDちゃんに言ったら、
「大切なことなので小さく書きました」
 と返されて笑ってしまった。

 確かに保険の約款とかクレジットカードの規約とか、細かい文字がびっしり詰まっている。
 目がチカチカして3行も読み進められないけど、契約したら「全部了承している」ことになるんだよね。
 さり気なくこちらに不利なことが書かれている可能性も大きい訳で、これまで酷い目に遭わなかったのは、単に運が良かっただけなのかもしれない。

 この世界では、甘い言葉や数字ほど大きく書いてあり、大切なことほど小さく書いてある。
 ぼやっとしていると大変なことになる。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:53| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年04月30日

ネパール地震の募金箱

 パン屋さん(ヴィ・ド・フランス)に置いてあったネパール地震の募金箱にお金を入れたのだけど、どこを通じて被災地に届けるのかネットで検索しても出て来ない……
 ファミリーマートは日本赤十字社だそうです(詳細はこちら※PDF)
 募金箱での受付は2015年5月12日(火)までとのこと。
 振り込むより簡単なので、募金箱を設置してもらえるのはありがたいですね。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:37| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年04月10日

江戸しぐさ

 荻上チキのラジオ番組の「江戸しぐさ」特集が面白かった。
(公式サイトの記事はこちら
 江戸っ子狩りとか、コインロッカーベイビーを集めて江戸っ子を純粋培養とか。
 ニンジャスレイヤー並みの発想。スゴイ!

 元々「江戸のイメージ」って、時代劇やら時代小説やら落語やら歌舞伎やらで夢と希望を詰め込まれ過ぎて、ウソだらけだよね。
 実際の江戸の様子を頭に描けるのは、ごく少数の研究者だけなのだろう。
 だからまあ、江戸しぐさもやりたい人はどんどんやれば良いと思う。
 空想するのは自由なのだから。

 ただ、一銭たりとも税金は使わないで欲しい。
 公立学校の教育に取り入れたら、それは税金だよ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:23| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年04月06日

マタニティ・ハラスメント

 荻上チキのラジオ番組の「マタニティ・ハラスメント」特集が興味深かった。
(公式サイトの記事はこちら

 私の友人たちも妊娠・出産に関してずいぶん酷い目に遭っていた。
 職場の上司から、
「しばらく妊娠しないで」
 と頼まれたり、産休を取らせてもらえず出産が近くなったら解雇されたり。

「腹立つよねー」
 と愚痴りつつ、みんな泣き寝入りしていた。

「マタニティ・ハラスメント」
 という言葉が浸透したことによって、
「これは不当なことだ!」
 と戦えるようになったのは本当に良かったと思う。

 周囲も、
「マタニティ・ハラスメントになるようなことをしちゃいけないんだ」
 と気を付けることが出来る。
 名付けるって大事だ。

 マタニティ・ハラスメントをする理由は色々あるだろうけど、根底に、
「生産さえすれば、買ってくれる人は無限にいる」
 という考えがある気がする。

 生産の視点から見たら、体調を崩して休んだりする妊婦さんは、リスクとかコストに数えられてしまうのだろう。
 でもバブル崩壊後はずーっと生産過剰が続いていて、買ってくれる人が不足している状態が続いているんじゃないか?
(ちょっと期間が短いけどこちらにGDPギャップのグラフがあります。GDPギャップのマイナスは供給に対して需要が不足していることを意味する)

 つまり今は生産を頑張るより、買ってくれる人を増やさなければいけないのだ。
 子どもが生まれたら、その子はすぐに買い物をしたりはしないけど、その子のために周囲が様々なものを買う。教育や医療も受ける。
 立派な消費者だ。

 妊婦さんを見たら、
「あの腹の中の子が、いつか自分の会社の製品(サービス)を買ってくれるかもしれない!」
 と思うようにしたらどうだろうか。
 人間を大切にする余裕は無くても、未来のお客さんならば、何としても無事にこの世に出て来てもらわなければならない。

 企業にとって、お客様は神様です。
 人間は奴隷です。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:04| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年03月26日

わが軍



 安倍首相が自衛隊を「わが軍」と呼んだことに対し、民主党の枝野幹事長が、
「わが国の自衛隊であり、安倍さんのものではない」
 と批判した、というニュースで笑った。

 そうだよね、「軍」もおかしいけど(憲法9条)「わが」もおかしい。
 皇帝にでもなったつもりか。

 株価が暴落すれば良いのになー
 そうすれば安倍政権の支持率も一緒に下がるはず。
 円が下がって株価と物価が上がっても、主婦に良いことなんて何もないもん。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 02:34| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年03月15日

オレオレ詐欺の経済効果

 2014年の特殊詐欺(オレオレ詐欺、還付金等詐欺、金融商品詐欺など)の被害額は、500億円を超えたらしい。
(警察庁のページにあった統計より→これ PDFファイルです)
 不謹慎な話だが、これだけのお金が動いているのだから、経済効果があっても良さそうなものなのに、と思う。

私「詐欺で取られたお金はどこに行くんだろうね?」
D「犯人が貯金してるんじゃないの」
私「何に使うんだろう?」
D「老後のために使わないでおくんだよ。高齢者になったら今度は詐欺の被害者になって、そのお金を取られるんだよ」
私「一度も使われないままぐるぐる回るんだ……」

 高齢者も詐欺師も、老後の不安がある限り、お金は消費には向かわないんだね。
 私たちはどうすれば安心出来るのだろう?
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:31| 社会 | 更新情報をチェックする

2015年02月18日

TPPの著作権問題

 TPPで著作権のことが問題になっている、という話はあちこちで目にしていた。
 でも、ラジオのニュースの中で短く扱われるのを聞いているだけでは、いまいち何が困るのか分からなかった。
 荻上チキの「Session-22」というラジオ番組をポッドキャストで聞いて、ようやく少しだけ経緯が理解出来た。

 2015年02月12日(木)「TPP交渉のもうひとつの焦点・著作権問題」(探究モード)

 ↑の記事にポッドキャストへのリンクがあります。

 特に後半、漫画家の赤松健が電話で出演し、コミケや二次創作との関係を語っている。
 ちょうど私が知りたかったところ! と面白く、勉強になった。

 漫画家の全員が二次創作を歓迎している訳ではないし、そもそも二次創作は「公的に」行うものではないから(陰でひっそりと楽しむもの?)プロの漫画家と出版社が一丸となってTPPに反対する、という方向には行かない様子。

 もし万が一、パロディを描くのが難しくなったら、キャラの名前を変えて書けば良いんじゃないかな?
 大石内蔵助(おおいしくらのすけ)を大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)にしたみたいに(仮名手本忠臣蔵)
 名前を変えて、ストーリーも変えたら(男同士の熱い友情が、何故か恋愛に……!)もうそれはほとんどオリジナルなんじゃなかろうか。

 コピーか、パロディか、オリジナルかの線引きって難しいと思うんだよね。
 私はパロディが書けないのでそんなに影響はないのだけど、「村上春樹の小説に出てくる料理を出すカフェ」が出て来たりするので、
「作中の料理をパクってる」
 とか、イチャモンつけようと思えばいくらでも出来る。

 そもそも完全なオリジナルって、誰にも理解出来ないと思うんだ。
 どこかで見たことのあるストーリー+α、くらいじゃないと楽しめない人がほとんど。
 この「+α」が積み重なって物語のバリエーションが生まれているだけ。
 つまり全ての物語はパロディである、と言えなくもない。

 TPPの影響が今後どうなるか分からないけど(具体的な交渉の内容は非公開らしい。大事なことが見えないところで勝手に決められていってしまう、というのも怖いですね)完全パロディが厳しくなったら少しオリジナル寄りにするとか、書き続ける方法はいくらでもあるはず。

 だからTPPを受け入れろというのではなくて(しかし嫌だと思っても、少数が秘密裏にやっている交渉にどう抵抗すれば良いんだ?)危険を覚悟して、危険をかいくぐり、どうにか表現していこうよ、という話。
 誰でも発表出来てしまう時代だけど、誰もがその危険に気付いている訳じゃない。

 「表現の自由」はもともと曖昧で、難しいものだ。
 おそらく我々全員が、そのことを意識するよう迫られているのだと思う。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 11:25| 社会 | 更新情報をチェックする