2017年10月09日

三浦市三崎に行ってきたよ

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 三崎口駅が三崎マグロ駅になっていた。
「本当に変えちゃったの?!」
「いや、期間限定」
 と三浦在住のお友達。

 米子の空港は冗談抜きで「米子鬼太郎空港」なので、三崎口も特色を出すために駅名を変更したのかと思った。びっくりした!
 12月3日(日)までのようです。

 三崎口駅からバスに乗り、バス停「三崎港」で降りる。
 平日でもバスの本数が多いので行きやすい♪

 10月とは思えないほど冷たい風の吹く日で(※先週の話です)
「海が見たい」
 という目的はほどほどにし(まあ三崎を歩けば海は見える)
「風を避けつつ、いっぱいおしゃべり」
 を最優先することに。

 三浦には美味しい食堂やおしゃれなカフェが色々あって、天気がいまいちな日でも楽しめる!
 三崎水産物地方卸売市場の2階にある三崎食堂でマグロかま塩焼き定食を食べ、その後、魚と野菜の直売所「うらり」の2階にあるカフェで三浦のメロンを使ったジュースを飲みました。

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 長居させてもらったドーナツ屋さん(ミサキドーナツ三崎本店)

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 リラックス出来る音楽がほどよい音量でかかっていて、のんびり。

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 彼女とはTwitterやメールで頻繁にやり取りしているのだけれど、やはり直接会わないと話せないことって沢山ある。

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 海辺にいた大きめの鳥。ボケボケ写真で申し訳ない。

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 バス停の前にある店。何屋さんなんだろう……

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 育児や介護など、自分だけの都合では予定を決められない身の上の私たち。
 それでも、運良く、会うことが出来て、話すことが出来て、時間を作ってくれた彼女と、周囲の様々なあれこれに深く感謝しました。

 また会おうね。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:56| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

日本近代文学館に行ってきた!

 東京大学駒場キャンパスのすぐそばにある日本近代文学館に行ってきました〜
 駒場という地名はよく聞いていたけれど、邸宅が立ち並ぶ落ち着いた住宅街で、渋谷から二駅のところにこんな場所があるのかと、雰囲気の違いに驚いた。

 日本近代文学館では現在「新資料から見る谷崎潤一郎―創作ノート、日記を中心にして」という特別展が開催されている。
 直感と欲望にとりつかれるように文学に挑んだ、と紹介され、
「たとえ神に見放されても私は私自身を信じる」
 という谷崎本人の言葉(現代小説全集巻頭)が引用されている。

 商業作家でありながら読者のためではなく自分のために執筆しているように思え、趣味で本を作る同人作家に近いものを感じた。
 小説そのものはもちろん、挿画や装画を小倉遊亀や東郷青児が手がけた、本の姿にも谷崎の美意識が表れている。

 雑誌「中央公論」での「細雪」掲載中止のお断りを見て泣き崩れそうになった。
 「細雪」は反戦を訴える小説では全くない。
 描かれているものの美しさが、戦争にケンカを売っている。
 その事実と、発表し続けられなかった無念、発表出来なくても書き続け、完成させた執念に打たれたのだと思う。

 江戸川乱歩や横溝正史の作品が掲載されていたことで有名な雑誌「新青年」の実物が展示されていて「オオー!!」
 谷崎だけでなく川端康成の作品なども英訳した、サイデンステッカーを知ることが出来たのも良かった。

 一緒に行った創作仲間たちと、館内にあるカフェ「BUNDAN」でおしゃべり。
 ここが楽しかった〜!!
 天井まである大きな本棚に本がぎっしり詰まっていて、右を向くと石垣りんの詩集、左を向くと伊藤計劃「ハーモニー」が。
 心置きなく青くさい文学談義を。

 やっぱり直接会って話す時間は最高ですね。
 Twitterでは思った以上に自分の発言に制限をかけているのだと実感した。
 発した先から消えてゆく声による会話と、記録に残って前後関係なく切り取られて炎上ネタになりかねない140字では、言えることがおのずと変わるよね……

 私は人から褒められると戸惑ってしまう。
 慢心して成長出来なくなるのが怖いのだ。
 でも、自分の美点を見失うのも停滞の原因になるから、冷静に受け止めて大切にしていかないと、と思った。

 私はしっかりした骨格を持った文章を書く作家(プロアマ問わず)が好きで、そういう人の読書傾向を見ると、古典〜近代文学に親しんでいる場合が多い。
 私も意識して過去の名作に触れるようにし、足場を補強しなければ。

 文学というジャンルで探求されてきたもの、その中で積み上げられてきた技法、そこから学んで新たな作品を作り出している人々が大好きなんだと、雑念が消えて核心が浮かび上がるような心地だった。

 お誘いありがとうございました。
 また行きたいな♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:14| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2017年01月03日

冬の京都旅行(京都のお漬物編)

この記事の続き)

 坂本ケーブルを降りた後、バスで比叡山坂本駅に行き、JR湖西線で京都駅に戻った。
 やはりこのルートが断然早い。
 乗り継ぎも悪くなかった。

 「京都駅ビル専門店街 The CUBE」にあるお漬物屋さん「西利」で二度目の昼ごはんを食べることに。

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↑Dちゃんが注文した京漬物丼

 私も同じものにしようかと思ったが、白みそのみそ汁が付いてくるところに「う〜ん」となった。
 昨日から白みそ責めなんだよなぁ……
 漬物丼に未練を感じながらも、私は漬物の天ぷらとうどんのセットにした。

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 まあ不味くはなかったけど、
「わざわざ揚げなくても良いのでは」
 と考えてしまう味。

 Dちゃんの漬物丼は美味しかったそう。
 やはりそちらにすべきだったか……

 しかし私のうどんも美味しかった。
 細くて柔らかい麺に、ダシの利いた淡い色のかけ汁。
 これが標準的な京都風のうどんなのだろうか。
 関東風や讃岐とはずいぶん違う。

 西利ではお土産用の漬物も買った。
 珍しいタケノコと山椒の実の漬物と、京都らしいレンコンの白みそ漬け。

 伊勢丹の地下に行くと、こちらも漬物売り場が充実していた。
 漬物の相談に乗ってくれるソムリエみたいな人までいる。
 ここでは茎屋の千枚漬と、赤尾屋のはりはり漬を購入。

 そしてまた懲りずに朽木旭屋へ!
 店員さんが嬉しそうに迎えてくれる。
「今度はお土産用ですか?」
「いえ、自宅用です……」

 24時間以内に3回も行ってしまった。
 それだけの価値のあるお店だ。
 家でもあの鯖ずしが食べられると思うと嬉しくて仕方ない。

 家族のお土産に千代紙細工の小物を買い、17時半頃に東京行きの新幹線に乗った。

「今回、思ったより楽しめたよ」
 とDちゃん。
「のりが良い表情を見せてくれるから。平凡な寺でも、のりと行くと楽しい」
「延暦寺を平凡な寺と言うのはマズいのでは」

 最盛期の比叡山はどんな様子だったのだろう。
 焼き討ちがあったせいか、城址のような静けさのある寺だった。

 美味しいものを食べて、鐘を打って水琴窟の音色を聴いて。
 私は京都へ行く前より、ずっと元気になっていた。
 
(冬の京都旅行 終わり)
posted by 柳屋文芸堂 at 00:28| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2016年12月31日

冬の京都旅行(比叡山延暦寺編)

この記事の続き)

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↑ケーブル延暦寺駅から見た琵琶湖

 鯖ずしを食べている間ずっと、ゴーン、ゴーンと頻繁に寺の鐘が鳴っていた。
 延暦寺に近付いていくと、鐘の音も大きくなる。

 延暦寺は大きな本堂の周囲に小さな建物が並ぶ、という一般的な様式の寺ではない。
 東塔、西塔、横川という三つの地域に分かれおり、○○堂、○○塔、○○院などの名を持つ大きな建物が全部で20ほどある。
 総合大学の巨大なキャンパスを思い浮かべてもらうと近い。
 法然や親鸞もここで学んだというから、中世には東大みたいなものだったのだろう。

 巡拝料700円を払って東塔地域に入る。
(同じ券で西塔地域、横川地域にも入ることが出来るが、比叡山内シャトルバスが運休していたのでそちらには足を伸ばさなかった)

 まずは気になっていた鐘のところへ。

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↑鐘楼

 お賽銭箱に50円入れれば一回打って良いらしい。
 金額が明示されているのでやりやすい。
 高過ぎず安過ぎず、適切な価格設定だと思う。
 みんなゴンゴン打つ訳だ。

 私も50円玉を投げ入れ、力いっぱい縄を引っぱり丸太を鐘に打ちつけた。

 ゴ〜〜ン!

 よし、なかなか良い音で鳴らせたぞ。
 勢いづいた丸太は振り子のようになり、再び鐘に突進している。
 いやいや連打しちゃマズい。慌てて縄をつかんで丸太の動きを止めた。
 お坊さんも毎回こんな風にやっているのだろうか。

 Dちゃんはスマホで私を撮影していた。
 見せてもらうと、鐘を打った後の私は満足そうで、晴れ晴れとした顔をしている。
 確かにすっきりした。
 鐘の音とともに、心にわだかまっていたものが消え去った気がする。

 この日はクリスマスイブ。一足先にゆく年くる年だ。

 総本堂である根本中堂が工事中だったので、坂を上がって阿弥陀堂の方に行ってみた。
 場違いな赤い矢印があり、説明はない。

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「何だろう、これ」
 近付いてみると、
「あっ! 音!」

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 水琴窟(すいきんくつ)だー!
 地中に空洞を作って水音を響かせる仕掛け。
 「水琴窟」というタイトルの素敵な小説を読んだことがあり(作者は武田若千さん)名前は知っていたのだが、実物を見るのは初めて。
 いやまあ、地中だから見えないのだけど。

 耳を澄ますと優しいガムランのような音色が聴こえる。
 水が奏でる自然の音楽。心安らぐ。

 小さな音なので注意していないと通り過ぎてしまう。
 矢印があるのはなかなか親切だ。

 木々の間をのんびり散歩して、ケーブル延暦寺駅で次の発車を待つ。
 時間があったので望遠鏡にお金を入れて覗いてみた。

 遠くからだと風景は静止して見えるのに、拡大するとその中で車やトラックが動いているのが分かる。
 何だか顕微鏡で微生物を観察しているみたいな気持ち。
 みんな生きて活動しているんだなぁ。

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 坂本ケーブルは工事中に多くの石仏が発掘されたという。
 比叡山焼き討ちの犠牲者を慰めるために作られたものらしい。
 ケーブルカーで右側に座ったら、山を降りる途中、この石仏が安置されている霊窟が見えた。
 ずらりと並んだ赤い布の色彩が目に焼き付き、すぐに葉の闇に隠れ、消えた。

「京都のお漬物編」に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 23:34| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

冬の京都旅行(贅沢昼ごはん編)

この記事の続き)

 夕飯を食べて日帰りにすると家に着くのが深夜になるので、ホテルに泊まることにした。
 二日目は何をしようかという話になり、私は、
「比叡山に行きたい」
 と希望を述べた。

「焼き討ち体験がしたいの?」
「いや…… Dちゃんにとっては比叡山と言えば焼き討ちなんだね」
「他に何が出来るの?」
「よく知らない……」

 うちの実家の宗派が天台宗なので、その総本山である比叡山延暦寺を一度見てみたかった。
 「山」だから京都中心部の観光地より自然豊かなのではないかという期待もあった。

 和久傳を出てから近くの本屋へ寄ると、さすがに京都のガイドブックが充実している。
 しかしどれを見ても比叡山の情報は少ない。
 今回初めて知ったが比叡山は京都府と滋賀県の県境にあり、延暦寺の住所は滋賀県なのだ。
 それではと滋賀県の旅行ガイドを探したが見つからない。

 ネット検索をしてみるが、この情報も分かりにくい。
 比叡山に限らず観光地のサイトはどこも、地元の交通の説明が下手だ。
 そこに住んでいる人たちは使い慣れていて、初めて来る人が何に困るか想像出来ないのだろう。

「冬の間は京都側のロープウェイが運休するから、琵琶湖の方に回らないといけないみたいだよ」
 とDちゃん。
「時間かかるのかな」
「京都駅から一時間くらいらしい」

 Dちゃんは比叡山に全く興味がなく、とにかく美味しい昼ごはんが食べたいと言う。
「京都市内ならともかく、山の方に美味しいお店なんてあるかなぁ」
「朽木旭屋(くつきあさひや)の鯖ずしを買おう」

 京都に美味しい寿司屋はないか調べたところ、グルメ情報サイトで評価が高かったのがこの店だという。
 伊勢丹の地下に入っているというので、下見することにした。

 朽木旭屋はテイクアウト専門の店だ。
 筒状の容れ物に入った鯖ずしが並んでいる。
「これは切れているんですか?」
「はい」
 と店員さん。見ると値札に4切、8切などと書いてある。

「これを買ってお弁当にして比叡山で食べれば良いね。賞味期限はいつまでですか?」
「明日です」
「じゃあ今のうちに買っておこうか」
「明日行く前に買えば」
「伊勢丹が開店した後で京都駅を出発したら遅くなっちゃうんじゃない?」

 比叡山に向かう電車の乗り継ぎが悪かったら、と考えると不安だった。
「大丈夫だよ」
「明日の開店は何時ですか?」
「10時です」
「10時か〜」
「ホテルで出かける準備してたらすぐそのくらいの時間になっちゃうよ」

 店の前でさんざん大騒ぎして、その日は買わずにそのままホテルに向かった。

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↑ニンジャが出てきそう

 ツインの部屋だったのでDちゃんにくっついて眠ることが出来ず辛かった(ダブルにして欲しかった……)

 次の日の朝、身じたくを済ませて朝食を食べ、ちょこっと散歩をしたら、

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↑東本願寺の入り口

 10時過ぎてた……
 Dちゃんの言う通りだった。

 散歩の途中で見た、京都駅前のバス乗り場が激混みで驚いた。
 長い行列が出来ていて、特に清水寺行きは、
「最後尾の人たちは、一体いつバスに乗れるのだろう」
 と心配になるくらいだった。

 清水の舞台から飛び下りる覚悟がないと、清水寺には行けないんだな……

 ホテルをチェックアウトし、朽木旭屋へ行くと、店員さんは私たちを見て、
「来てくださったんですね。ありがとうございます!」
 とにっこり。覚えられてる……

「普通のとあぶりを買って食べ比べたい」
 とDちゃんが言うので、それぞれ4切ずつ購入。
 お箸ももらった。

 11時過ぎ、JR湖西線に乗った。

(この時点では分かっていなかったが、時間のかかるルートを選んでしまったので、電車好きの人以外はマネしないように)

 大津京駅で降りるはずが山科駅で降りてしまい、京津線の京阪山科駅に乗り換えた。
 この線は途中から路面電車になるのが面白い。
 浜大津駅で石山坂本線に乗り換え。これも一部路面電車だった。
 乗った電車が近江神宮前駅止まりだったため、そこで下車。

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↑ヒマだったので反対側の電車を撮影

 10分ほど待ち、坂本駅行きに乗車。
 この路線には「穴太(あのお)」という駅があり、
「あのお〜 あのお〜」
 というアナウンスに呼ばれているような気がして、楽しかった。

 坂本駅から10分ほど歩き、比叡山のケーブルカー乗り場である「ケーブル坂本駅」に到着。

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 着いてから気付く。
 JR湖西線で比叡山坂本駅まで行き、そこからバスに乗るのが一番近かったのではないか……?
 まあ遠回りも旅のうち、だ。

 比叡山山頂に向かう坂本ケーブル、「坂本ですが?」のあの人

坂本ですが? 1 (ビームコミックス) -
坂本ですが? 1 (ビームコミックス) -

 が経営しているイメージが離れない。

 新しくて乗りやすい普通のケーブルカーだった。
 一号車に「縁号」二号車に「福号」と名前が付いているのが寺らしさを感じさせる。

 終点のケーブル延暦寺駅に着いたのは12時半過ぎ。
 京都駅からだいたい1時間半だ。
(最短ルートなら1時間かからないはず)

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 駅の横が展望台になっており、比叡山の緑と琵琶湖を眺めることが出来る。
 美しく清々しい。
 ベンチもあるのでこの景色を見ながら鯖ずしを食べることにした。

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 まずはあぶりではない、普通のタイプ。
 サバが分厚く、とろりとクリーミー。
 魚とこんぶのうまみがかけ算になって、どんどん口に運んでしまう。

 一応醤油も付いているのだが、サバとこんぶと酢飯だけで味が完成しているので、かける必要を感じない。
「うま〜!」

 あっという間に食べ終わり、Dちゃんがあぶりの方の包装を解く。
「まだ! 待て!」
「何でそんな犬を叱るような言い方するの」
「のりが犬みたいに鯖ずしを突つこうとするからだよ」
「え〜」

 無自覚だったがそう見えたらしい。
 そうなっても仕方ないほど、もっと食べたくてたまらなかった。

 あぶりの方はこんぶで巻かれていない。
 クリーミーさに焼き魚の香ばしさが加わって、こちらも甲乙つけがたい絶品。
「うまま〜!!」

 朽木旭屋の鯖ずしはかつて味わったことがないほどサバの品質が良く、酢飯も魚に合う絶妙な酸っぱさだ。
 全体の味のバランスが素晴らしい。
「私、鯖ずしって食べたことなかったんだけど、最初に最高のものを食べちゃった気がする。これより美味しい鯖ずしに出会うのは難しいんじゃないかな」

 今後私は朽木旭屋以外の鯖ずしの文句を言い続けることになるだろう。
 この予言から逃れることは出来ない……

「比叡山延暦寺編」に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 00:39| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2016年12月27日

冬の京都旅行(贅沢夕ごはん編)

 私への誕生日プレゼントということで、Dちゃんが京都旅行に連れていってくれた。

 私は新幹線に乗るたび車窓から見える景色を楽しみにしているのに、Dちゃんは全然興味を示さない。
「富士山だよ」
「あるだろうね。滅んだという話は聞かない」
 顔も上げずにスマホでゲームをしている。

「こっちにも山があるよ。見ないの?」
「また今度」
 仕方ないので現れては消えてゆく山や雲を一人でぼんやり眺めた。
 青空の綺麗な日で、名古屋を出て少ししたら夕焼けになり、山の向こうがうっすら赤くなった。

 今回の旅の一番の目的は、京都にある日本料理のお店「和久傳」で一緒に食事をすること。
 二年前に私は一人で行ったのだけど(その時のレポートはこちら)食べているうちにどんどん寂しい気持ちになった。
 あまりにも美味しくて、その感激を誰にも伝えられないまま、黙ってモグモグしているのに耐えられなくなったのだ。

 京都駅の改札を出た後、方向が分からず少々焦った。
 右に左にウロウロし、どうにか予約時間ぴったりに到着。
 暮れてゆく京都の街を見下ろしながら、和久傳のコースが始まる。

 最初は漬けブリ。

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 刻んだ紅大根や水菜が下に敷かれており、さっぱりしている。
 お酒が飲みたくなる味だが、私は空きっ腹にアルコールを入れると倒れてしまうので、まだ飲めない。
 悔しい。

 続いて、白みそで煮た海老芋と白菜。

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 ゆずの香りが利いている。
 黒っぽいのは真ん中が空洞になっている謎の野菜。
 初めて食べた。

(この旅行記を書くために調べてみたところ「堀川ごぼう」ではないかと。
 京都の伝統野菜だそうで、味はごぼうより芋に近い気がした)

 次は、さわらの西京焼き。

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 添えられているセロリのバター炒めが、甘めの魚の味によく合っている。
 組み合わせとして勉強になった。
 家でも真似してみたい、と思ったが自分では上手く出来ないかなぁ。

 Dちゃんは別のコースで、鯛の松葉焼きを食べている。
「香りがすごく良い」
 松の葉にはそんな効果があるのかと感心した。

 せりと長芋のおひたし。

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 長芋と思って食べたものが柔らかくて、
「これが京都の長芋か……!」
 と驚いたが、味わってみるとそれはホタテだった。

 Dちゃんからフグの白子の天ぷらをもらった。

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 ふわとろ〜
 これは日本酒を飲まなければいけない味だ!
 とウェルカムドリンク的にいただいた竹の盃を見ると、あれ? 空っぽ。
 いつの間に飲んじゃったんだ?

「お酒分けてあげようか?」
 とDちゃん。
「どうして私が日本酒飲みたがってること分かったの?」
「そりゃそんながっかりした顔で『入ってない〜』って盃を覗き込んでたら、ねえ」

 Dちゃんが頼んだ京都のお酒は澄んだ味で、予想通り白子との相性は最高だった。

 次は大根と焼き白子。

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 白みそ苦手なのに、何故か私だけ白みそ責め。
 体ではなく舌がホカホカして、冬の料理だなぁ、という感じがする。
 白みそにだんだん慣れてきた。
 大根と白子の味もよく合っている。

 この後、牡蠣雑炊(写真撮り忘れた)
 具が牡蠣というだけでごく普通の雑炊、かと思いきや、一緒に出された漬け物を合わせたら味が完成!
 漬け物は奈良漬けと味噌漬けの間くらいの甘じょっぱさだった。

 デザート、私は白あんの挟んである煎餅のようなお菓子だけだったが、

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 Dちゃんには抹茶で点てたお茶と、黒豆と果物の和三盆寄せが。

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 周りに黒蜜がかかっているそうで、Dちゃんは、
「美味なり……」
 とつぶやいていた。

「贅沢昼ごはん編」に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 09:49| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2016年10月12日

ハニワを作りに「のぼうの城」の行田市へ!のハニワ写真

先日参加したText-Revolutions(テキレボ)には公式アンソロジーがあり、私は、
「ハニワを作りに『のぼうの城』の行田市へ!」
という小さな旅日記を投稿しました。
ネットでも全文読むことが出来ます→こちら

その時に作ったハニワの写真がこれ。

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↑Dちゃんが作った私のハニワ。口がオバケのQ太郎っぽい。

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↑私が作ったDちゃんのハニワ。スマホに顔認識された。

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↑夫婦ハニワ。私が作ったハニワ、上向き過ぎ……

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↑焼き上がった後の私ハニワ。ずいぶん色が変わりますね。

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↑Dちゃんハニワ。カメラ目線で。

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↑こうやって玄関に飾ってます。

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↑ハニワを作れるはにわの館。公式サイトはこちら

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↑周囲にはいっぱいハニワが飾ってある。

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↑埼玉(さきたま)古墳群の説明。

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↑愛宕山古墳。バス停のそばだったのでこれだけ見られた。解説はこちら

私たちが行ったのはゴールデンウィーク中で、風と光と緑が気持ち良かった。
古墳見学とハニワ作り、秋の行楽にどうでしょう?
楽しいよ♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:32| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2016年06月14日

鎌倉に行ってきた!

☆東慶寺
 もともとは尼寺だったそうで、しっとりとして繊細な雰囲気。
 今日行ったお寺の中で一番好きだったな。
 植物の種類が多いのも魅力的。
 一緒に行った友人たちがドロドロした夫婦の問題を話し始めて、縁切り寺だったこの土地の力かと恐ろしくなりました。

☆円覚寺
 東慶寺のすぐそばだけど雰囲気は正反対で、雄々しく堂々としている。

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↑木に彫ってある仏様。物語みたい。頭にお金が。

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↑眺めの良いお茶屋さんがある。

☆明月院
 とにかく紫陽花が大量に咲いていて、見物人が多い。

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↑何故か紫陽花ではなく謎の実を撮った。

☆雷神堂
 北鎌倉駅から鎌倉駅に向かう道沿いにあるおせんべい屋さんで、焼き立てを売っている!!

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 こんな風に紙に包まれているので、歩きながらバリボリと食べやすい。幸せ〜♪ 
「もう食べ終わったの?!」
 と友達に驚かれた。

☆建長寺
 人は少なかったけど、木の幹の美しさは今日行った中でここが一番だったな。
 けんちん汁発祥の地らしいです。

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↑コーンにも仏様が

 鶴岡八幡宮と小町通りを通って鎌倉駅から帰宅。
 いや〜 よく歩いた!
 友達との会話も楽しかったし(うっかり縁切り寺に行っちゃったけど、旦那さんや恋人を大事にしようぜ……)花や緑と鳥の声を満喫出来て良い気分転換になりました♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:12| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2015年08月13日

本日の失敗

1、渋谷で道に迷う
 渋谷駅、手近な出口から出てなんとなくこっちかな? という方向に進んでいったら、何故か高速道路の左側を延々と歩くことになり、「初台」なんて表示も出てくるし(全然違う駅じゃん……)仕方なくタクシーに乗ったら戻るのに車でもずいぶんかかった。私、どこまで行っちゃったの。

 教訓:渋谷で適当に動くんじゃない!! 地図を持ってゆけ! 駅の出口は慎重に選べ!

 渋谷は駅構内だけでなく周辺全体が迷路になってるんですな。
 もう天然(?)の迷宮として世界遺産に登録されてしまえ。

2、見たい映画が見られなかった
 そんな訳で、上映開始の数分後にタクシーで映画館に到着。
 うう、最初の部分見られなかった…… と思っていたらなんてことない、満席で入れなかった。
 こんなことあるんだ。汗だくの徒労。

 教訓:自分のマニアックさを過信しない。時には人気作にぶつかることもある。
    映画館には早めに行こう。予約が取れる時は取ろう。

3、チケットを買わなかった
 帰宅後調べて分かったのだけど、この映画館、ネット予約がちょっと面倒だった(他の映画館が簡単なのかは滅多に映画を見ないので知らない)その場に行ったのだから、別の日のチケットを買っておけば確実に見られたのに。

 教訓:映画を見る時は、その映画館の席予約のシステムを調べておこう。

4、ダロワイヨのカフェに入った
 これは失敗というほどでもないが、別にこんな高い店に入る必要なかったよな、と頭が冷えてから思った。とにかく一回落ち着きたくて、あ、パリのガイドブックで見た名前、とふらふら入店。パンが美味しい。料理とお茶(紅茶)はまあまあ。ケーキはDちゃんのが美味し過ぎたため、イマイチに感じてしまった。

 都心で、セットで色々付くことを考えれば、良心的な価格かもしれない。
 都会って、高いのに不味くてえらいガッカリすることが多々あるからな。
 まあ、土地代を食べているんだからしょうがない。
 美術館に入っているレストランにけっこう悲しい思い出が多いぞ……

 紅茶がポットにカップ3杯分入っていたので(これは嬉しい!)
 飲み終えるまで小説書きがはかどった。
 それだけで今日はもう大逆転の大満足です。

 映画、次は入れますように。
 
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2015年04月28日

娘娘万頭(にゃあにゃあまんじゅう)

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 山中温泉のお土産。
 「にゃあにゃあ」は「娘さん」を意味する加賀の言葉だそうです。
 街のあちこちに「娘娘」と書かれている看板があるのは微妙な気持ちでした。
 なんとなく秋葉原的なものを感じてしまう私は、毒されてる?

 甘過ぎなくて美味しいです。
 このお菓子、金沢駅のお土産屋や売店では見つからなかった。
 食べたい人は山中温泉か加賀温泉駅(山中温泉の最寄り駅)で買っておきましょう。

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