2018年03月03日

熊本旅行記(3日目 鶴屋百貨店など)

熊本旅行記(3日目 橙書店など)の続き)

 歩きで熊本城の方向に戻り、リズムという喫茶店でエスプレッソプディングを食べた。音楽がテーマのお店らしく、プディングにも音符の形のクッキーが載っていて、可愛かった。

 熊本には「鶴屋」というデパートがある。我々はここで、パジャマやらハンカチやら「別に今ここで買わなくても良いのでは?」なものを購入した。足りなくなった訳ではない。普段Dちゃんが忙しくて出来ない買い物をしただけだ。
 鶴屋の紙袋にはゆるキャラ「つるッピー」の漫画が印刷されている。





 熊本城の形をしている「ひごまる」や、熊本城マラソンのマスコット「きよくま」など、熊本にはくまモン以外にもゆるキャラが大勢いて、みな熱心に働いている。

 夕飯は焼き鳥屋「ひょご鳥」へ。
 隣に座った女性二人は最初、標準語で話していたのだが、飲んで酔っていくにつれ、だんだん熊本弁になっていった! 耳を澄ますと「たいが」旦那への不満が溜まっていると言う。ひたすら愚痴だった。
 熊本弁というのは「本音」のための言葉なのかもしれない。だから「私」を出すべきではない公の場では、使われないのか。昼間、街を歩いているだけでは滅多に聞かない。



 Dちゃんはここの焼き鳥がいたく気に入ったようで、嬉しそうに食べているのを横で見ているのが幸せだった。そのDちゃんの表情を永久保存しようとカメラを向けたが、何回撮影しても「眠そうなDちゃん」しか写らない。なんで……?
 野菜も美味しく、特に分厚く切ったレンコンを焼いたものが良い味だった。

熊本旅行記(4日目 水前寺成趣園など)に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 22:59| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

熊本旅行記(3日目 橙書店など)

熊本旅行記(2日目 熊本市)の続き)

2018年2月15日
 このホテルの食事は豪勢で、朝から茶わん蒸し付き! 納豆のたれの色が、だし汁のように淡い。福岡で食べたものと同じだ。九州の納豆はみなこうなのだろうか。

 午前中は部屋でのんびりし、私はこの旅行記のためのメモを書いた。旅行中は旅行そのものを楽しむのに忙しく、やったこと・あったことを記録するのは煩わしい。それでも旅に出るのは貴重な体験なので、毎回薄いメモ帳を用意し、小まめに開いて何かしら書いておくようにしている。詳しくない、雑なものでも、出来事を思い出す手がかりになる。

 昼は「大地のうどん」という店へ。どんぶりに載りきらない立派なごぼうの天ぷらが特長だ。



 ごぼうはささがきではなく太いものを薄切りにしており、噛むと甘みを感じる。

 会計を済ませて外に出ると、同じ店でうどんを食べていたおじさんに声をかけられた。埼玉から来たことを話したら、おすすめのラーメン屋を教えてくれた。旅行者にはうどんではなく熊本ラーメンを食べてもらいたいのかな……?

 その後、市電(路面電車)に乗り、村上春樹が朗読会をしたことで知られる「橙書店」に向かった。村上春樹が国内で読者と直接会うイベントを行うのは極めて珍しい。彼に選ばれた特別な本屋さんをぜひ見てみたかった。

↓さて、どこにあるでしょう?






 橙書店、という小さな表示のあるビルの階段を上がる。まさに隠れ家。一度気付かずに通り過ぎてしまい、道を戻ってどうにか見つけた。そんな場所にあるにもかかわらず、私たちが扉を開くと、先客がいた。後から別のお客も入ってきた。平日の昼間の本屋にしては賑わっている。

 ここの本の並び方は五十音順や出版社別ではない。ゆるいジャンル分けはあるが厳密ではなく「言葉の力を信じている、センスの良いお姉さんの部屋に忍び込んだ」ような気分になる。

 ここならではのものを買いたいと思いつつ、
「あれ、この本、アマゾンでは品切れだったのでは?」
 なんて理由で、前から知っている本を選びそうになる。私の読書に偶然の出会いは少なく、読もうと予定しているものを消化していくだけになりやすい。自分が敷いたレールから外れることが出来なくて、困ったものだ。

 詩集が多く並ぶ棚で見つけた「尾形亀之助」という人の本が気になった。江國香織の小説「ホリー・ガーデン」に出てくる詩が、この人のものではなかったか。
「ねえ、これ、果歩さんがつぶやく詩の作者じゃない?」
 果歩というのはホリー・ガーデンの主人公だ。Dちゃんも江國香織は好きで読んでいるが、今は自分の本選びに夢中で関心を示してくれない。私のスマホは文章書きに集中出来るよう、ブラウザが開けない設定になっている。検索して調べることも出来ない。

 さんざん悩んだが、作風がその日の気持ちとズレていたこともあり、尾形亀之助の本は買わなかった。

 本棚のあちこちにカフカの「城」があったのが面白かった。やはり熊本では「変身」や「審判」より「城」が親しまれやすいのか。

「僕は決まったよ」
 とDちゃんが言う。作者もタイトルも全く知らない外国文学だ。ちゃんと偶然の出会いを楽しんでいる!

 私は寺田寅彦の随筆にした。前から読みたいと思っていた作家なので「予定通り」ではあるのだけれど、これまでぴたっとくる本を見つけられなかった。橙書店にあった選集は「今まさに読みたい」感じが強くした。
 肉を食べたい日や豆腐を食べたい日があるように、今日は寺田寅彦を食べたい気分なのだろう。

 橙書店の後は、夏目漱石が住んでいた家に行くことにした。途中で寄ったコンビニに、60年代風の長髪のおじさんがいて、ムッシュかまやつが天国から戻ってきたのかと思った。

 夏目漱石は四年ちょっとの熊本滞在の間に、五回も引っ越しをした。私たちが訪れた内坪井旧居は、最後から二番目に住んだ家だ。



 以前は記念館として内部が公開されていたが、地震後は立ち入り禁止になっている。柵の外側から眺めていると、あっ! 漱石先生もこちらを見ている!





 からくり人形が窓辺に置かれ、見学者を出迎えてくれているのだ。柵には解説パネルが設置してあり、パンフレットも自由にもらえる。これを読んで、寺田寅彦が五高(現在の熊本大学)で夏目漱石と出会ったのを知った。おお、私は意図せず熊本ゆかりの本を買っていたのか。

 Dちゃんがスマホを見ながら言う。
「さっきの尾形亀之助、やっぱりホリー・ガーデンの人だったよ」
「えーっ!」
 せっかくの機会だったのだから、寺田寅彦と両方買えば良かった。後悔。

「橙書店、ちゃんと読める本が並んでる良い本屋さんだったね。普通の本屋でよくある『これもハズレ、これもハズレ』ってことがなくて」
 興味深い本ばかり集められた中から、今一番読みたいものを決めるのは、本当に楽しかった。ああいうセレクトショップ的な本屋さんが増えると良いんだけどなぁ。

熊本旅行記(3日目 鶴屋百貨店など)に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 21:11| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2018年02月26日

熊本旅行記(2日目 熊本市)

熊本旅行記(2日目 阿蘇)の続き)

 バスの中でいきなり団子を食べた。変わり種も買ったが、普通のタイプ(どこにでもあるさつまいもに、黒いこしあん、白い餅)が一番美味しかった。
 バスは中国人客でほぼ満員。予約しなかったらまた乗れなかったかもしれない。こちらに来て熊本弁はほとんど聞いてないが、中国語はたっぷり聞いた。

 阿蘇の店やホテルで働く人たちは、みな同じ独特のイントネーションで話していた。きっと親しい人に対しては熊本弁を使うのだろう。語尾や文法は完全に標準語だった。

 阿蘇から熊本市中心部まで約二時間。熊本城の前にあるホテルにチェックインし、味処「お川」へ。こざっぱりした小料理屋だ。
 ここで「一文字ぐるぐる」を食べることが出来て感激した。



 熊本名物の酒のつまみで、茹でた青ネギをぐるぐる巻いて結ったもの。酢みそがかけてある。
 何故わざわざこんな形にするのか、面倒だろうに、と思っていたら、
「結わうことで歯応えを出しているんです」
 と店主のおじさんが教えてくれた。なるほど確かに、巻かれた部分を噛むとコリッとする。ぐるぐるするひと手間が、青ネギを青ネギ以上の素敵な何かにしている。

 メニューに「山するめ」という見慣れない単語がある。干したたけのこをこう呼ぶのだという。店のおばさんが実物を見せてくれた。茶色く透明感があり、見た目がスルメに似ている。山するめの入ったおひたしを食べると、身が締まっていて、生のたけのことは歯触りが違う。

 高野豆腐やがんもどきなど、あれこれ頼んだが、どれもだしが利いており、それぞれの素材に合った味付けがされていて、Dちゃんも喜んでいた。なすの煮物が特に美味しかった。

 店主のおじさんは熊本城の写真をくれた。地震前の勇姿ではなく、修復中で足場の組まれた姿を写しているのが、熊本への愛を感じた。
 おばさんの熊本愛もすごくて、Dちゃんはしらすご飯を頼んだのに、
「熊本に来たならこれを食べて欲しい」
 と、熊本でしか食べられない「御飯の友」というふりかけ付きの白米に変更させられていた。

 料理は文句なしに美味しい。でもおじさんとおばさんの個性が強めなので、割と人を選ぶ店かもしれない。私は勉強になったし、良い思い出になったけれど。

 このお店でも熊本弁は聞けなかった。あのおじさんとおばさん、私たちがいなくなった途端に、熊本弁で話し始めるのだろうか……

 羽田を出発したのは昨日なのに、妙に遠く感じられ、もっと長く熊本にいるような気がする。見たことのない風景を沢山見て、初めてのものを色々食べて、普段の何倍も脳の記憶領域を使ったのかもしれない。「歳を取ると時の経つのが早くなる」と言われるのは、変わり映えのしない毎日を送りがちになり、記憶が残らなくなるためではないか。

 思い出の量が、時間の感覚を作る。楽しいことを数多く経験すれば、年齢に関係なく、時間は充分長くなる。

熊本旅行記(3日目 橙書店など)に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 23:37| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2018年02月24日

熊本旅行記(2日目 阿蘇)

熊本旅行記(1日目)の続き)

2018年2月14日
 ホテルの朝ごはんは、もやしと豚肉を蒸したものと、地元で採れたという苦みのあるレタスが美味しかった。辛子れんこんもあり、こちらに来て初めて熊本らしいものを食べた。



 春節が近いため、周りはみんな中国語だ。

 食後、外に出て写真を撮った。
「空が近いね」
 とDちゃんが言う。



 確かに、山の斜面に雲がかかり、歩きで雲の上まで行けそうだ。



 部屋に戻って、窓からぼーっと阿蘇の景色を眺めていたら、
「旅行に来る前の私は、何であんなに追いつめられていたのだろう」
 と不思議に思った。やらなければいけないことは沢山あるのに、やる気が起きなかったり眠かったりで、てきぱきと動くことが出来ず、落ち込んでいた。

 ここではまずやらなければいけないことがないし、いっぱい寝られるし、ただ無心に山や畑を見つめているだけで楽しい。冬の阿蘇は想像以上に寒く(南の方にあるから関東より先に春が来ていると勘違いしていた)温泉好きでもなければ「何しに来たの?」という感じではあるのだけれど、やっぱり来て良かったと思った。

 昼は昨日とは違う郷土料理のお店「ひめ路」に向かった。ホテルから二キロほど離れている。阿蘇の店や道は明らかに車を持っている人用に出来ていて、車なしの我々はなかなか大変だ。しかし裏道を歩くと、家並の途切れた空間など、あちこちから美しい山が現れて素晴らしい。雪化粧された山肌が日に当たり、薄紅色に光っている。心なごむ眺めだった。





 ひめ路には開店前に着いた。



 昨日のことがあるから、まず営業しているのかが気になった。



 おっ、灯りが点き、開店の準備をしている様子! 入り口の横で待っていた我々にお店の人が気付いてくれて、開店時刻の前だというのに中に入れてくれた。ホテルから歩いてきたと言うと驚いていた。駅からも遠いし、普通は車で来るより他ない場所だ。

「ふお〜 ようやく食べられる〜!」
 だご汁と高菜めしの定食がテーブルにやって来た。



 だご汁にはカボチャ、ごぼう、にんじん、里いも、しめじ、青ネギに、ぴらっとしたすいとん(小麦粉のだんご。だご)が入っている。優しいみそ味で、だしが主張する訳ではないのにしっかり美味しい。私は家でよく高菜チャーハンを作るのだが、ここの高菜めしはそれよりも、高菜の酸味を利かせている。小鉢の味も良く、素朴ながら最高の阿蘇ごはんだった。

 再び裏道を二キロ歩いてホテルに戻り、預けていたスーツケースを受け取って駅まで一キロ歩く。

 途中、鳥など動物の形に刈り込まれた植木が無数に並ぶ家があった。
「村上春樹の熊本旅行記にも、こういうのが出てきたな。この辺りではやる人が多いのだろうか」
 とぼんやり通り過ぎてしまった。後で調べてみると、どうやら村上春樹が見たのと同じ人だったらしい(苗字が一緒)村上春樹オタクとしての聖地巡礼だったのに、その場では気付かなかった。うう。

 道の駅に寄り、ソフトクリームを食べる。濃いのとさっぱりしたのと二種類あって選べるのだが、残念ながら濃い方は品切れ中だった。さっぱりした方も悪くない。

 阿蘇駅で荷物をコインロッカーに入れ(スーツケースが収まる大きさで助かった)「olmo coppia」というカフェを目指す。

 阿蘇の特徴はとにかく360°山に囲まれていて(外輪山と火口のある中心部)ある程度高さのあるところからならぐるーっと一周、山が見える。




↑Dちゃんがスマホのアプリを使って全方向撮影してくれた。

 こんな景観は初めてで珍しく、何度もくるりくるり回って周りを見渡した。

 olmo coppiaは田畑と住宅地の間にある。



「何故ここにこんな店が?」
 と首をひねってしまう程おしゃれだった。



 東京でもこんな素敵なカフェはそうそうない。

 二人でホットジンジャーエールを頼み、Dちゃんはガトーバスクというケーキも食べた。パイナップルのジャムが挟まったタルトで、添えてある金柑のコンポートが特に美味しかったそうだ。





 何だか今日は食べ物運が良いぞ、私たち。

 この店には暖炉があり、時々たき木がぱちっとはぜた。





 エアコンの生活は本当に便利なのだろうかと疑い始めるほど暖かい。本物の火が、体の芯までじわーっと暖めてくれる。お店の人も親切で可愛らしかった。

 駅に戻る高台で、360°山の眺めを名残惜しんだ。こういう土地で育つと、山に守られている気持ちになるのだろうか。山に阻まれてどこにも行けないと絶望するのだろうか。地形はあまり関係ないのだろうか。

 阿蘇五岳はブッダの涅槃像にたとえられるという。
「あの山が顔で、仰向けになっているんだね」
「ブッダがぐーすかーって上向いて寝てるの? 横向きでしょ?」
 とDちゃんは言う。どっちなんだろう。



 熊本市へ向かうバスは、昨日のうちにDちゃんがスマホで予約しておいてくれたので、無事に乗ることが出来た。
 阿蘇の山と別れるのが寂しかった。

熊本旅行記(2日目 熊本市)に続く)
 
posted by 柳屋文芸堂 at 13:34| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

熊本旅行記(1日目)

2018年2月13日
 熊本に行ったこともないのに、熊本出身の主人公が出てくるお話を思い付いてしまったのは、三年ほど前だっただろうか。その小説はまだ書き終えていない。私はずっと、頭の中だけに存在する架空の熊本で暮らしている。実在の熊本には一生行けないような気がしていた。

 羽田を発ち、阿蘇くまもと空港に着いても、本当に熊本に来たのか、信じられないような気持ちだった。体調を崩すとか、交通機関が麻痺するとか、とにかく何かに阻まれて熊本にはたどり着けないと思っていた。私にとって熊本は、ロード・オブ・ザ・リングの中つ国のような「物語の中の世界」なのだ。

 私の混乱などお構いなしに、空港はくまモンだらけである。



 東京ではなかなか買えない熊本名物「いきなり団子」もあちこちで売っている。さつまいもとあんこを餅で包んだ素朴なお菓子で、日持ちしないのが難点だが、冷蔵庫に入れておけば明日も食べられると聞き、三個購入した。

 空港から阿蘇駅近くのホテルまでバスで移動するつもりだった……が! なんということ! 満席で乗れなかった! 次の便が来るのは一時間以上先だという。仕方なくタクシーを使うことにした。運転手さんは朴訥としたおじさんで、余分なおしゃべりはほとんど無かった。それでも少しだけ熊本弁を聞くことが出来たので嬉しかった。

 地震の被害が酷かった益城町を抜け、タクシーは坂道を登ってゆく。地震から二年近く経つが、通行止めの道路がまだ残っている。我々が進んでいるのは迂回路らしい。よく整備された道で、ガタつくこともなく快適だった。

 道が下りになり、田畑がマス目のように並ぶ風景が眼下に広がった。阿蘇の街だ。



 火口のある阿蘇五岳を中心とし、外輪山に囲まれたドーナツ型の平地に、人々が生活している。タクシーは外輪山を登っていたのだ。山肌は淡い黄色の枯れ草に覆われて、らくだのこぶのようだった。



 下りの道は曲がりくねり、いろは坂を思い出す。

 ホテルに着き、部屋に荷物を置いて、郷土料理が食べられる「山賊旅路」という店に向かった、が!



「本日の営業は終了しました、って札が出てる」
 とDちゃん。
「エーッ!」
 ここで食事をするために、店の斜め前のホテルに泊まることにしたのに(紹介が遅れましたが、Dちゃんと二人旅です)

 一キロほど歩き、阿蘇駅の横にある道の駅へ。休憩所のテレビでは、阿蘇を特集した番組の録画を流していた。ふと見ると、芸能人が「山賊旅路」で食事をしている。
「ずるーい!」
 しかしそう叫びながら食べたパンがメチャクチャ美味かった。「豆の木」という地元のパン屋さんの「ビールスティック」という商品。グリッシーニのようにカリッとしており、バターの香りがしっかり感じられる。店舗までは少し歩かないといけないので、道の駅で買えて良かった。

 ホテルに戻り、まだ七時前だというのにベッドにもぐり込んだ。こんな時間に寝ているなんて何だか病人みたいだ。旅行前の私は気が滅入り気味で、本当に病人だったのかもしれない。

<旅の備忘録>
☆羽田空港では、荷物を預けるカウンターが大行列で二十分ほど待たされた。手荷物検査もあるし、場内の移動も多いので、飛行機は出発時刻の一時間前には空港にいないと危ない。
☆交通機関は出来るだけ予約しておこう。バスの代わりに乗ったタクシーの代金はけっこうな額だった。ガイドブックには「予約不要」って書いてあるのに〜

熊本旅行記(2日目 阿蘇)に続く)
 
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2017年10月09日

三浦市三崎に行ってきたよ

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 三崎口駅が三崎マグロ駅になっていた。
「本当に変えちゃったの?!」
「いや、期間限定」
 と三浦在住のお友達。

 米子の空港は冗談抜きで「米子鬼太郎空港」なので、三崎口も特色を出すために駅名を変更したのかと思った。びっくりした!
 12月3日(日)までのようです。

 三崎口駅からバスに乗り、バス停「三崎港」で降りる。
 平日でもバスの本数が多いので行きやすい♪

 10月とは思えないほど冷たい風の吹く日で(※先週の話です)
「海が見たい」
 という目的はほどほどにし(まあ三崎を歩けば海は見える)
「風を避けつつ、いっぱいおしゃべり」
 を最優先することに。

 三浦には美味しい食堂やおしゃれなカフェが色々あって、天気がいまいちな日でも楽しめる!
 三崎水産物地方卸売市場の2階にある三崎食堂でマグロかま塩焼き定食を食べ、その後、魚と野菜の直売所「うらり」の2階にあるカフェで三浦のメロンを使ったジュースを飲みました。

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 長居させてもらったドーナツ屋さん(ミサキドーナツ三崎本店)

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 リラックス出来る音楽がほどよい音量でかかっていて、のんびり。

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 彼女とはTwitterやメールで頻繁にやり取りしているのだけれど、やはり直接会わないと話せないことって沢山ある。

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 海辺にいた大きめの鳥。ボケボケ写真で申し訳ない。

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 バス停の前にある店。何屋さんなんだろう……

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 育児や介護など、自分だけの都合では予定を決められない身の上の私たち。
 それでも、運良く、会うことが出来て、話すことが出来て、時間を作ってくれた彼女と、周囲の様々なあれこれに深く感謝しました。

 また会おうね。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:56| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

日本近代文学館に行ってきた!

 東京大学駒場キャンパスのすぐそばにある日本近代文学館に行ってきました〜
 駒場という地名はよく聞いていたけれど、邸宅が立ち並ぶ落ち着いた住宅街で、渋谷から二駅のところにこんな場所があるのかと、雰囲気の違いに驚いた。

 日本近代文学館では現在「新資料から見る谷崎潤一郎―創作ノート、日記を中心にして」という特別展が開催されている。
 直感と欲望にとりつかれるように文学に挑んだ、と紹介され、
「たとえ神に見放されても私は私自身を信じる」
 という谷崎本人の言葉(現代小説全集巻頭)が引用されている。

 商業作家でありながら読者のためではなく自分のために執筆しているように思え、趣味で本を作る同人作家に近いものを感じた。
 小説そのものはもちろん、挿画や装画を小倉遊亀や東郷青児が手がけた、本の姿にも谷崎の美意識が表れている。

 雑誌「中央公論」での「細雪」掲載中止のお断りを見て泣き崩れそうになった。
 「細雪」は反戦を訴える小説では全くない。
 描かれているものの美しさが、戦争にケンカを売っている。
 その事実と、発表し続けられなかった無念、発表出来なくても書き続け、完成させた執念に打たれたのだと思う。

 江戸川乱歩や横溝正史の作品が掲載されていたことで有名な雑誌「新青年」の実物が展示されていて「オオー!!」
 谷崎だけでなく川端康成の作品なども英訳した、サイデンステッカーを知ることが出来たのも良かった。

 一緒に行った創作仲間たちと、館内にあるカフェ「BUNDAN」でおしゃべり。
 ここが楽しかった〜!!
 天井まである大きな本棚に本がぎっしり詰まっていて、右を向くと石垣りんの詩集、左を向くと伊藤計劃「ハーモニー」が。
 心置きなく青くさい文学談義を。

 やっぱり直接会って話す時間は最高ですね。
 Twitterでは思った以上に自分の発言に制限をかけているのだと実感した。
 発した先から消えてゆく声による会話と、記録に残って前後関係なく切り取られて炎上ネタになりかねない140字では、言えることがおのずと変わるよね……

 私は人から褒められると戸惑ってしまう。
 慢心して成長出来なくなるのが怖いのだ。
 でも、自分の美点を見失うのも停滞の原因になるから、冷静に受け止めて大切にしていかないと、と思った。

 私はしっかりした骨格を持った文章を書く作家(プロアマ問わず)が好きで、そういう人の読書傾向を見ると、古典〜近代文学に親しんでいる場合が多い。
 私も意識して過去の名作に触れるようにし、足場を補強しなければ。

 文学というジャンルで探求されてきたもの、その中で積み上げられてきた技法、そこから学んで新たな作品を作り出している人々が大好きなんだと、雑念が消えて核心が浮かび上がるような心地だった。

 お誘いありがとうございました。
 また行きたいな♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:14| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2017年01月03日

冬の京都旅行(京都のお漬物編)

この記事の続き)

 坂本ケーブルを降りた後、バスで比叡山坂本駅に行き、JR湖西線で京都駅に戻った。
 やはりこのルートが断然早い。
 乗り継ぎも悪くなかった。

 「京都駅ビル専門店街 The CUBE」にあるお漬物屋さん「西利」で二度目の昼ごはんを食べることに。

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↑Dちゃんが注文した京漬物丼

 私も同じものにしようかと思ったが、白みそのみそ汁が付いてくるところに「う〜ん」となった。
 昨日から白みそ責めなんだよなぁ……
 漬物丼に未練を感じながらも、私は漬物の天ぷらとうどんのセットにした。

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 まあ不味くはなかったけど、
「わざわざ揚げなくても良いのでは」
 と考えてしまう味。

 Dちゃんの漬物丼は美味しかったそう。
 やはりそちらにすべきだったか……

 しかし私のうどんも美味しかった。
 細くて柔らかい麺に、ダシの利いた淡い色のかけ汁。
 これが標準的な京都風のうどんなのだろうか。
 関東風や讃岐とはずいぶん違う。

 西利ではお土産用の漬物も買った。
 珍しいタケノコと山椒の実の漬物と、京都らしいレンコンの白みそ漬け。

 伊勢丹の地下に行くと、こちらも漬物売り場が充実していた。
 漬物の相談に乗ってくれるソムリエみたいな人までいる。
 ここでは茎屋の千枚漬と、赤尾屋のはりはり漬を購入。

 そしてまた懲りずに朽木旭屋へ!
 店員さんが嬉しそうに迎えてくれる。
「今度はお土産用ですか?」
「いえ、自宅用です……」

 24時間以内に3回も行ってしまった。
 それだけの価値のあるお店だ。
 家でもあの鯖ずしが食べられると思うと嬉しくて仕方ない。

 家族のお土産に千代紙細工の小物を買い、17時半頃に東京行きの新幹線に乗った。

「今回、思ったより楽しめたよ」
 とDちゃん。
「のりが良い表情を見せてくれるから。平凡な寺でも、のりと行くと楽しい」
「延暦寺を平凡な寺と言うのはマズいのでは」

 最盛期の比叡山はどんな様子だったのだろう。
 焼き討ちがあったせいか、城址のような静けさのある寺だった。

 美味しいものを食べて、鐘を打って水琴窟の音色を聴いて。
 私は京都へ行く前より、ずっと元気になっていた。
 
(冬の京都旅行 終わり)
posted by 柳屋文芸堂 at 00:28| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2016年12月31日

冬の京都旅行(比叡山延暦寺編)

この記事の続き)

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↑ケーブル延暦寺駅から見た琵琶湖

 鯖ずしを食べている間ずっと、ゴーン、ゴーンと頻繁に寺の鐘が鳴っていた。
 延暦寺に近付いていくと、鐘の音も大きくなる。

 延暦寺は大きな本堂の周囲に小さな建物が並ぶ、という一般的な様式の寺ではない。
 東塔、西塔、横川という三つの地域に分かれおり、○○堂、○○塔、○○院などの名を持つ大きな建物が全部で20ほどある。
 総合大学の巨大なキャンパスを思い浮かべてもらうと近い。
 法然や親鸞もここで学んだというから、中世には東大みたいなものだったのだろう。

 巡拝料700円を払って東塔地域に入る。
(同じ券で西塔地域、横川地域にも入ることが出来るが、比叡山内シャトルバスが運休していたのでそちらには足を伸ばさなかった)

 まずは気になっていた鐘のところへ。

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↑鐘楼

 お賽銭箱に50円入れれば一回打って良いらしい。
 金額が明示されているのでやりやすい。
 高過ぎず安過ぎず、適切な価格設定だと思う。
 みんなゴンゴン打つ訳だ。

 私も50円玉を投げ入れ、力いっぱい縄を引っぱり丸太を鐘に打ちつけた。

 ゴ〜〜ン!

 よし、なかなか良い音で鳴らせたぞ。
 勢いづいた丸太は振り子のようになり、再び鐘に突進している。
 いやいや連打しちゃマズい。慌てて縄をつかんで丸太の動きを止めた。
 お坊さんも毎回こんな風にやっているのだろうか。

 Dちゃんはスマホで私を撮影していた。
 見せてもらうと、鐘を打った後の私は満足そうで、晴れ晴れとした顔をしている。
 確かにすっきりした。
 鐘の音とともに、心にわだかまっていたものが消え去った気がする。

 この日はクリスマスイブ。一足先にゆく年くる年だ。

 総本堂である根本中堂が工事中だったので、坂を上がって阿弥陀堂の方に行ってみた。
 場違いな赤い矢印があり、説明はない。

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「何だろう、これ」
 近付いてみると、
「あっ! 音!」

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 水琴窟(すいきんくつ)だー!
 地中に空洞を作って水音を響かせる仕掛け。
 「水琴窟」というタイトルの素敵な小説を読んだことがあり(作者は武田若千さん)名前は知っていたのだが、実物を見るのは初めて。
 いやまあ、地中だから見えないのだけど。

 耳を澄ますと優しいガムランのような音色が聴こえる。
 水が奏でる自然の音楽。心安らぐ。

 小さな音なので注意していないと通り過ぎてしまう。
 矢印があるのはなかなか親切だ。

 木々の間をのんびり散歩して、ケーブル延暦寺駅で次の発車を待つ。
 時間があったので望遠鏡にお金を入れて覗いてみた。

 遠くからだと風景は静止して見えるのに、拡大するとその中で車やトラックが動いているのが分かる。
 何だか顕微鏡で微生物を観察しているみたいな気持ち。
 みんな生きて活動しているんだなぁ。

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 坂本ケーブルは工事中に多くの石仏が発掘されたという。
 比叡山焼き討ちの犠牲者を慰めるために作られたものらしい。
 ケーブルカーで右側に座ったら、山を降りる途中、この石仏が安置されている霊窟が見えた。
 ずらりと並んだ赤い布の色彩が目に焼き付き、すぐに葉の闇に隠れ、消えた。

「京都のお漬物編」に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 23:34| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

冬の京都旅行(贅沢昼ごはん編)

この記事の続き)

 夕飯を食べて日帰りにすると家に着くのが深夜になるので、ホテルに泊まることにした。
 二日目は何をしようかという話になり、私は、
「比叡山に行きたい」
 と希望を述べた。

「焼き討ち体験がしたいの?」
「いや…… Dちゃんにとっては比叡山と言えば焼き討ちなんだね」
「他に何が出来るの?」
「よく知らない……」

 うちの実家の宗派が天台宗なので、その総本山である比叡山延暦寺を一度見てみたかった。
 「山」だから京都中心部の観光地より自然豊かなのではないかという期待もあった。

 和久傳を出てから近くの本屋へ寄ると、さすがに京都のガイドブックが充実している。
 しかしどれを見ても比叡山の情報は少ない。
 今回初めて知ったが比叡山は京都府と滋賀県の県境にあり、延暦寺の住所は滋賀県なのだ。
 それではと滋賀県の旅行ガイドを探したが見つからない。

 ネット検索をしてみるが、この情報も分かりにくい。
 比叡山に限らず観光地のサイトはどこも、地元の交通の説明が下手だ。
 そこに住んでいる人たちは使い慣れていて、初めて来る人が何に困るか想像出来ないのだろう。

「冬の間は京都側のロープウェイが運休するから、琵琶湖の方に回らないといけないみたいだよ」
 とDちゃん。
「時間かかるのかな」
「京都駅から一時間くらいらしい」

 Dちゃんは比叡山に全く興味がなく、とにかく美味しい昼ごはんが食べたいと言う。
「京都市内ならともかく、山の方に美味しいお店なんてあるかなぁ」
「朽木旭屋(くつきあさひや)の鯖ずしを買おう」

 京都に美味しい寿司屋はないか調べたところ、グルメ情報サイトで評価が高かったのがこの店だという。
 伊勢丹の地下に入っているというので、下見することにした。

 朽木旭屋はテイクアウト専門の店だ。
 筒状の容れ物に入った鯖ずしが並んでいる。
「これは切れているんですか?」
「はい」
 と店員さん。見ると値札に4切、8切などと書いてある。

「これを買ってお弁当にして比叡山で食べれば良いね。賞味期限はいつまでですか?」
「明日です」
「じゃあ今のうちに買っておこうか」
「明日行く前に買えば」
「伊勢丹が開店した後で京都駅を出発したら遅くなっちゃうんじゃない?」

 比叡山に向かう電車の乗り継ぎが悪かったら、と考えると不安だった。
「大丈夫だよ」
「明日の開店は何時ですか?」
「10時です」
「10時か〜」
「ホテルで出かける準備してたらすぐそのくらいの時間になっちゃうよ」

 店の前でさんざん大騒ぎして、その日は買わずにそのままホテルに向かった。

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↑ニンジャが出てきそう

 ツインの部屋だったのでDちゃんにくっついて眠ることが出来ず辛かった(ダブルにして欲しかった……)

 次の日の朝、身じたくを済ませて朝食を食べ、ちょこっと散歩をしたら、

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↑東本願寺の入り口

 10時過ぎてた……
 Dちゃんの言う通りだった。

 散歩の途中で見た、京都駅前のバス乗り場が激混みで驚いた。
 長い行列が出来ていて、特に清水寺行きは、
「最後尾の人たちは、一体いつバスに乗れるのだろう」
 と心配になるくらいだった。

 清水の舞台から飛び下りる覚悟がないと、清水寺には行けないんだな……

 ホテルをチェックアウトし、朽木旭屋へ行くと、店員さんは私たちを見て、
「来てくださったんですね。ありがとうございます!」
 とにっこり。覚えられてる……

「普通のとあぶりを買って食べ比べたい」
 とDちゃんが言うので、それぞれ4切ずつ購入。
 お箸ももらった。

 11時過ぎ、JR湖西線に乗った。

(この時点では分かっていなかったが、時間のかかるルートを選んでしまったので、電車好きの人以外はマネしないように)

 大津京駅で降りるはずが山科駅で降りてしまい、京津線の京阪山科駅に乗り換えた。
 この線は途中から路面電車になるのが面白い。
 浜大津駅で石山坂本線に乗り換え。これも一部路面電車だった。
 乗った電車が近江神宮前駅止まりだったため、そこで下車。

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↑ヒマだったので反対側の電車を撮影

 10分ほど待ち、坂本駅行きに乗車。
 この路線には「穴太(あのお)」という駅があり、
「あのお〜 あのお〜」
 というアナウンスに呼ばれているような気がして、楽しかった。

 坂本駅から10分ほど歩き、比叡山のケーブルカー乗り場である「ケーブル坂本駅」に到着。

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 着いてから気付く。
 JR湖西線で比叡山坂本駅まで行き、そこからバスに乗るのが一番近かったのではないか……?
 まあ遠回りも旅のうち、だ。

 比叡山山頂に向かう坂本ケーブル、「坂本ですが?」のあの人

坂本ですが? 1 (ビームコミックス) -
坂本ですが? 1 (ビームコミックス) -

 が経営しているイメージが離れない。

 新しくて乗りやすい普通のケーブルカーだった。
 一号車に「縁号」二号車に「福号」と名前が付いているのが寺らしさを感じさせる。

 終点のケーブル延暦寺駅に着いたのは12時半過ぎ。
 京都駅からだいたい1時間半だ。
(最短ルートなら1時間かからないはず)

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 駅の横が展望台になっており、比叡山の緑と琵琶湖を眺めることが出来る。
 美しく清々しい。
 ベンチもあるのでこの景色を見ながら鯖ずしを食べることにした。

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 まずはあぶりではない、普通のタイプ。
 サバが分厚く、とろりとクリーミー。
 魚とこんぶのうまみがかけ算になって、どんどん口に運んでしまう。

 一応醤油も付いているのだが、サバとこんぶと酢飯だけで味が完成しているので、かける必要を感じない。
「うま〜!」

 あっという間に食べ終わり、Dちゃんがあぶりの方の包装を解く。
「まだ! 待て!」
「何でそんな犬を叱るような言い方するの」
「のりが犬みたいに鯖ずしを突つこうとするからだよ」
「え〜」

 無自覚だったがそう見えたらしい。
 そうなっても仕方ないほど、もっと食べたくてたまらなかった。

 あぶりの方はこんぶで巻かれていない。
 クリーミーさに焼き魚の香ばしさが加わって、こちらも甲乙つけがたい絶品。
「うまま〜!!」

 朽木旭屋の鯖ずしはかつて味わったことがないほどサバの品質が良く、酢飯も魚に合う絶妙な酸っぱさだ。
 全体の味のバランスが素晴らしい。
「私、鯖ずしって食べたことなかったんだけど、最初に最高のものを食べちゃった気がする。これより美味しい鯖ずしに出会うのは難しいんじゃないかな」

 今後私は朽木旭屋以外の鯖ずしの文句を言い続けることになるだろう。
 この予言から逃れることは出来ない……

「比叡山延暦寺編」に続く)
posted by 柳屋文芸堂 at 00:39| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする