2021年10月27日

GOOD NEIGHBORS

GOOD NEIGHBORS(PART1) | J-WAVE | 2021/10/20/水 13:00-15:00

ラジオ番組。美術家の森村泰昌さんがゲスト。
面白かった!

展示、見に行きたいな〜
コロナ禍になってから、美術展には一度も行ってないのです。
美術展がどれほど私の心を救っていたか、身にしみました。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 10:25| 美術 | 更新情報をチェックする

2021年07月17日

OZmagazine 2021年8月号

OZmagazine 2021年8月号No.592 (オズマガジン)
OZmagazine 2021年8月号No.592 (オズマガジン)

これを読んでいると、美術を見に行きたくて行きたくて泣きたくなる。
去年の3月から、どうしても行かなきゃいけないところ(スーパー、病院、手伝いが必要な母のいる実家など)以外行ってない。
家の中で楽しくやっているつもりでも、時々悲しくなるね。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 13:32| 美術 | 更新情報をチェックする

2020年05月29日

小説「翼交わして濡るる夜は」のイラストをいただきました!

 小学校時代からの友人から突然メールが来て、それだけでも嬉しかったのに、なんと! 私が書いた小説「翼交わして濡るる夜は」をイメージして描いたというイラストを送ってくれたのです!!



 私は、
「BL好きな人」
 ではなく、
「人と人が上手くやっていくのは難しいよね、と感じている人」
 に向けて小説を書いているので、体についてはそれほど細かく描写しません。

 でもこのイラストを見て、翼と司には肉体があり、そこから発せられる熱を求めて苦しんだり悩んだりしていたんだ、と実感しました。

 子供の頃、私は「顔」の絵ばかり描いていたのに、この友人はいつも「全身」を描いていた。
 自分とは違う友人の視線に、30年前と同じように感激している。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:49| 美術 | 更新情報をチェックする

2019年12月31日

「ハプスブルク展」感想

 花總まりさんの音声ガイドが聞きたくて、上野の国立西洋美術館で開催中のハプスブルク展に行った、ら!
 甲冑に心を奪われてしまった……!!

 甲冑の絵ではなく、人間が着けて戦える本物の甲冑が4つも展示されていたのですよ!!
 鎖帷子(くさりかたびら)のようなものも見えて、
「ファンタジーみたい! ダンジョン飯みたい!!」
 と大興奮しました。

 まりさんの音声ガイドももちろん良かったです。
 「オデュッセウスとキルケ」という作品では、オデュッセウスを誘惑する魔女キルケのセリフをまりさんが言ってくれて、ため息まじりの声が色っぽかった。
 マリア・テレジアとマリー・アントワネットの往復書簡の紹介も、マリーの文章を甘えるような声で読んでくれて、活き活きした雰囲気に。

 マリア・テレジアの肖像画は、政治を執り行いながら16人の子供を産んだというのが凄すぎて、神話の登場人物のように仰ぎ見た。

 マリー・アントワネットの肖像画を描いたのは、マリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン。
 マリー・アントワネットが探してようやく見つけたお気に入りの女性画家。
 当時、女性の画家は少なかったのではなかろうか。
 光の描写が優しく、布や飾りの質感が繊細に伝わってくる。

 皇妃エリザベトの肖像画、皇帝に美貌を見初められたというのも納得の美しさ。
 花總まりさんはミュージカルでエリザベト(エリザベート)を演じているんですよね。
 どんな話なんだろう。

 絵画として魅力的だと思ったのは、ティツィアーノ・ヴェチェッリオの「ベネデット・ヴァルキの肖像」
 派手ではないけど、じんわり良い絵でしばらく眺めた。

 ペーテル・パウル・ルーベンス工房の「ユピテルとメルクリウスを歓待するフィレモンとバウキス」は、ギリシャ神話を元にした絵画。
 いかにもドラマの一場面という感じで、動きが見えるよう。
 「工房」なので作者は1人ではなく、人物や静物など、それぞれ得意な人が担当したという。
 この人たち、アニメという表現手法を知っていたら、作ってみたかったのではないか……

 展示は2020年1月26日まで。
 歴史好きな人はもっと深く楽しめるんだろうな〜
 花總まりさん目当てでも、充分勉強になりました。

 まりさんが出演する舞台もいつか見てみたいです!
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:22| 美術 | 更新情報をチェックする

2019年12月14日

安西カオリ・安西水丸『さざ波の記憶』出版記念展

 表参道の「山陽堂ギャラリー」で開催中の、水丸さんの絵の展示に行ってきました。

 青い線だけで構成されたシンプルな風景画を見ていると、
「こういうの、私にも描けそう」
 とつい思ってしまう。

 奥行のある空間の描写は、明らかにプロの仕事だ。でもその気負わない、ゆるゆるとした線は、
「怖がらないで君も描いてみたら?」
 と微笑みかけてくるようだ。

 一人ひとりに「自分の字」があるように、誰しも本当は「自分の絵」が描けるはずなのだろう。

 

 このギャラリーのある山陽堂書店、置いてある本がどれも親しみやすくて素敵な本屋さんだった。
 水丸さんのポストカードも10種類ほど販売しており、さんざん悩んで悩んで、灯台とスノードームが描かれたものを選んだ。
 一番水丸さんらしい絵だと感じたので。他のも欲しかったな〜

 展示は12月21日まで(12月14日と日曜祝日はお休み)

 広島県三次市の奥田元宋・小由女美術館でも水丸展をやっているそうで、近くの人が羨ましい!!
 
posted by 柳屋文芸堂 at 11:28| 美術 | 更新情報をチェックする

2019年11月12日

「ムンク展」感想

 2018年10月27日〜2019年1月20日に東京都美術館で開催していた展覧会。
 有名な「叫び」が来ていました。

 ムンクというと、あのうねうねした「線」が思い浮かびますが、意外なことに、印象に残ったのは「明るい色彩」でした。
 「叫び」の展示室は作品保護のためかなり暗くなっていて、それでも空の色の鮮やかなこと! 目を奪われる赤!!

 会場はすごい人出で、「叫び」には色々な解釈があるけれど、「これだけ人が動かされる」というのが本質だと思った。
 誰もが持ち得る情動に、ムンクは形を与えたのだ。

 私は展覧会に行くと、母への土産に絵ハガキを買う。
 渡すとそのまま引き出しにしまってしまうことがほとんどなのに、ムンクの「叫び」だけは伯母(大)の遺影の横に飾られていて可笑しかった。

 母の心も動かした「叫び」 でも遺影と並べるのはどうなの……
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:34| 美術 | 更新情報をチェックする

2019年11月11日

「マルセル・デュシャンと日本美術」展 感想

 2018年10月2日〜12月9日まで、東京国立博物館で開催していた展覧会。
 去年の今頃見に行ったものの、感想を書き損ねていた。

 デュシャンの作品は国立新美術館での展示が印象に残っている。
 日用品をそのまま芸術にしてしまう「レディメイド」
 国立新美術館は作品の見せ方がやたらとスタイリッシュだった。

 単なる日用品(車輪など)にくっきりと美しい影が付き、
「確かにこれは芸術だ」
 と思わせる。しかしこれは「展示の力」であって、デュシャン作品の力とは言えないのではないか。
 私は国立新美術館学芸員の「展示技術」を見ただけで、デュシャン作品の本質を見つめることは出来なかったのではないか……

 東京国立博物館の展示は程よくざっくりしており、影も薄めで、作品そのものを見られた気がした。
 しかしそれでもやはり影が格好良い。

 画家だった頃の作品も見ることが出来た。
 妹を描いた肖像画「ピアノを弾くマグドレーヌ」など、どれも洒落た雰囲気だ。

 ピカソが何をやっても洗練された作品を作ってしまった(もう少し野暮ったいものを作りたかったのでは、と想像するのだが)のと同じように、デュシャンも「センスの良さ」から逃れられなかったのだろう。
 自分で描く時も、既製品を選ぶ時も、良し悪しを判断する基準はデュシャンの中にある。

 私は物語を見るのも読むのも書くのも好きで、子供の頃から物語のことばかり考えてきた。
 それゆえ物語には懐疑的で、物語を単純に「善いもの」と看なせない。
 デュシャンも様々な表現方法を試し、美術について深く長く考え尽くしたからこそ「美術を否定する美術」に辿り着いたのだと思う。

 決して美術を軽んじていたのではない。
 価値があるとされている行為をそのまま繰り返せず、
「そこにどんな意味があるのか」
 と立ち止まってしまう感覚はよく分かる。

 絵を描くのをやめたデュシャンはチェスや女装をしていたそう。
 今月書いた6つのブログ記事のうち3つで女装の話をしてますね?
 何故私が行く先々に女装男性が用意されているのか。
 狙っているわけではないのに。

 デュシャン作品と日本美術を混ぜて展示していたら嫌だな、と思っていたらそうではなく、デュシャンの生涯を追った後に、その視線で日本美術を見てみよう、という会場構成でホッとした。

 現代美術から学んだ「分からない物事を恐れず、ゆっくり考える」姿勢は、人生の難しい局面(家族の介護など)でも十分に役立っている。
 デュシャンさん、変な実験を始めてくれてありがとう。
 デュシャンさんのセンスが悪かったら、誰も顧みなかったかもしれないね。

 結局のところ「何をするか」ではなく「どんな基準を持つか」が「美術」なのだろうな。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:59| 美術 | 更新情報をチェックする

2019年11月07日

「正倉院の世界」展 感想

 ルノワール展へ一緒に行った友人が、
「正倉院展にも見たいものがあって……」
 と言い出した。
「よーし! ハシゴしようぜ!!」
 横浜から、東京国立博物館のある上野へ移動。
 金曜日と土曜日は午後9時までやっているというので、夕食を食べてから入館しました。

 夜だというのにすごい人!!
 昼間は数十分の入場待ちがあったそうだから、並ばずに入れただけ良かったのかも。

 前期・後期でかなり展示替えがある。
 友人が見たかったのは「螺鈿紫檀五絃琵琶」これは前期(11月4日まで)のみの展示。
 私たちが行った時はギリギリセーフで間に合った。

 足利義政、織田信長、明治天皇が切り取った跡の残る黄熟香。
 香木なんて長く置いておいたら香りが飛んじゃうんじゃないの? と思いきや、明治時代にもちゃんと燻煙が立ったという。

 宝物を修理したり、実物と同じ素材を使ってレプリカを作ったり、崩れた宝物の塵も捨てずに分別したり、正倉院に残された史料を守る地道な努力に心打たれた。
 私は今、歴史に不明点の多いポリネシア文化を調べているので、こういう宝物の管理が未来に役立つのがよく分かる。

 美術館なんて何軒でもハシゴ出来るぜ! という気分だったのに、家に帰ったら魔法が解け、疲れやすい42歳のおばさんに戻り、ばったり倒れてグーグー眠りました。
 楽しい一日でした♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 10:52| 美術 | 更新情報をチェックする

2019年11月06日

「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展 感想

 横浜美術館で開催中の「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展に行ってきました。
 音声ガイドを借り、上白石萌音ちゃんの可愛い声と、福間洸太朗さんが演奏するサティやドビュッシーを聴きながら、優しい色彩の絵画を見ていく幸福!
 日々の疲れがふわ〜っと消えた。

 ドビュッシーも音楽の世界で印象派と言われる。
 ルノワールが描いた「ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」のルロル家では、音楽の夕べにドビュッシーを招いていたそうだ。
 絵画と音楽の印象派のつながりを感じ、興味深かった。

 前は印象派の展示というと大混雑したものですが、今回は割と余裕がありました。
 心をリフレッシュしたい方は良い機会だと思います。
 ぜひどうぞ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 15:21| 美術 | 更新情報をチェックする

2019年10月05日

「天気の子」展 感想

 松屋銀座で開催中の「天気の子」展に行ってきました!
 公式ビジュアルガイドに載っていた企画書や絵コンテの実物がいっぱい!!

 スタッフの紹介動画も、本では分かりにくい作業の様子や本人の雰囲気を見ることが出来て良かった。助監督・色彩設計の三木陽子さんを初めて見た。若い人なんだなぁ。

 新海誠の絵(作画監督に「こういう画面にして下さい」と伝えるためのもの)が見られるのも嬉しい。アニメーターさんほど上手くはないのだけど、
「こう動いて欲しい!」
 という気持ちがあふれて、すごく生き生きしている。

 夏美の胸元をどうするか、絵とメモで相談したものも展示されていた。

新海メモ「女性のご意見もきいてみて下さい」
田村(作画監督)メモ「これ位ですかね」

 傷付く人がいないよう、思春期男子の視線として嘘のないよう、かなり慎重に影の付け方を考えたと聞いていたので「これか!!」と。

 「天空の城ラピュタ」などで美術監督を務めた山本二三さんの作品、4点全部本物が飾ってある! すごい!! 天井画は天井の木目や板と板の境目も絵で描かれていて「美術」と「アニメの美術」の違いを実感した。

 絵コンテや歌詞を展示で確認した後に、その部分の映像を見られるようになっている。明るい曲にもその後の展開を暗示する言葉が含まれていたり、「天気の子」という物語のために、絵も音楽も繊細に組み立てられているのがよく分かる。

「天気なんて狂ったままでいいんだ」
 というセリフは、
「君が犠牲にならなくたっていいんだ」
 ということなのだと思う。グランドエスケープが流れるこのシーンを見ると、
「新海誠よくやった!」
 と握りこぶしを作っちゃう。

 陽菜は首、帆高は手首に枷(かせ)をはめられ、真っ逆さまに落ちてゆく。その寓意。
 物語の中の少年少女は、すべての世代の感情を増幅させた存在なのかもしれない。

 私は「天気の子」のエピソードではなく、そこで描かれる「感情」に共感する。陽菜のおびえ、帆高の怒り、新海誠の苛立ち。
 現代日本で多くの人が抱えている、なかなか言いにくいモヤモヤした息苦しさ。

 帆高が農学部に進んだのは、環境問題を考えるためだったと、今回の展示で初めて知った。
「アントロポセン(人類の活動が環境に影響を与えた地質年代、という考え方)」
 と書かれた入学案内パンフレットが画面に出てきていたらしい。細かいなー!

 気象についてのコーナーもあり、雨粒の形を見てみよう、という実験が綺麗だった。下から風を受けておまんじゅう形になった水滴。
 ただの水なのにキラキラ光って宝石みたい……いや「新海誠の映画みたい!」だった。
 水滴は時々はね跳んで消えてしまうので、注射器で作り直す人がそばに付いていた。彼女も、
「癒やされます」
 と言っていた。

 情報量の多い「天気の子」という映画の細部をじっくり味わえる展示でした。
 松屋銀座では10月7日までですが、その後巡回展があるようです。
 ファンの方はぜひどうぞ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:01| 美術 | 更新情報をチェックする