2018年4月から2020年3月まで放送していた鬼太郎の、第57話から最終話まで、dアニメストアで見ました。
第1話から第56話までの感想はこちら
印象的だった回は……
☆第58話「半魚人のかまぼこ奇談」
鬼太郎がかまぼこに!
さりげなく資産を増やしている砂かけばばあが良かった。
彼女のお金に対する考え方も。
☆第62話「地獄の四将 黒坊主の罠」
鬼太郎は何故、ねずみ男を生かしておくのか。
ねずみ男の存在が許されていることこそが、鬼太郎の世界なんじゃないかと思っていたので、それがはっきり表現されていて嬉しかった。
異物を許せる自分でいたい、という感覚の重要さ。
☆第65話「建国!?魔猫の大鳥取帝国」
めちゃくちゃ笑った!!
☆第93話「まぼろしの汽車」
ねこ娘が「まどマギ」のほむらちゃんになるような展開で、面白かった。
第6期は、ねこ娘と、まなちゃん(人間の女の子)と、鬼太郎の関係が私好みでした。
愛情だったり友情だったり「相手を大切に思う気持ち」が描かれるたび、愛おしい気持ちに。
今の日本では言いにくいことを物語の中に織り込んだり、沢山の挑戦を感じる作品でもありました。
第7期で、また会おうね!
2020年08月20日
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」感想
posted by 柳屋文芸堂 at 22:21| 映画・映像
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2020年08月13日
アニメ「リズと青い鳥」感想
「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品。
主人公がユーフォニアム奏者の黄前ちゃんではなく、オーボエ奏者の鎧塚先輩になっています。
視点が違うとこれだけ見えるものが変わるのか。
鎧塚みぞれはフルート奏者の傘木希美が大好きで、ずっとそばにいたいと思っている。
その思い詰める様子と、傘木希美の複雑な感情が、細かな仕草や瞳の動き、楽器の音色などによって丁寧に表現されている。
わんわん泣くような感動ではなく、心をてのひらでぎゅっと押さえられるような切なさ。
二人の気持ち、どちらも経験がある。
たとえ先輩であっても、納得のいかない演奏を聴いたら黙っていられない高坂さんが可笑しかった。
スポ根もののような雰囲気がある「響け!ユーフォニアム」に対し、「リズと青い鳥」は「音楽を奏でる」話になっているのも良かった。
「才能」や「将来」という言葉が重くのしかかってきた、あの頃。
周りには沢山の友達がいて、どうにか日々を生き抜いていた。
私も吹奏楽部で、楽器の「音色」を友達の「声」として聴いていた。
上手く歌えなくても、その声はあなたの声だよ。
主人公がユーフォニアム奏者の黄前ちゃんではなく、オーボエ奏者の鎧塚先輩になっています。
視点が違うとこれだけ見えるものが変わるのか。
鎧塚みぞれはフルート奏者の傘木希美が大好きで、ずっとそばにいたいと思っている。
その思い詰める様子と、傘木希美の複雑な感情が、細かな仕草や瞳の動き、楽器の音色などによって丁寧に表現されている。
わんわん泣くような感動ではなく、心をてのひらでぎゅっと押さえられるような切なさ。
二人の気持ち、どちらも経験がある。
たとえ先輩であっても、納得のいかない演奏を聴いたら黙っていられない高坂さんが可笑しかった。
スポ根もののような雰囲気がある「響け!ユーフォニアム」に対し、「リズと青い鳥」は「音楽を奏でる」話になっているのも良かった。
「才能」や「将来」という言葉が重くのしかかってきた、あの頃。
周りには沢山の友達がいて、どうにか日々を生き抜いていた。
私も吹奏楽部で、楽器の「音色」を友達の「声」として聴いていた。
上手く歌えなくても、その声はあなたの声だよ。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:49| 映画・映像
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2020年08月05日
映画「大海原のソングライン」感想
マレーポリネシア語族の人々が、海を越えて合奏する音楽ドキュメンタリー。
マレーポリネシア語族とは「北は台湾・ハワイから南はニュージーランド、東はイースター島から西はマダガスカル島まで、インド洋から太平洋にかけて分布する語族」デジタル大辞泉より
彼らの楽器演奏や生活風景は多彩で美しく、貴重な映像を見られてありがたかった。
現在映画館で上映中の映画で、コロナ対策で作られたネット上のサービス「仮設の映画館」を利用して鑑賞しました。
上映開始時刻を気にしなくて良いし、上映前の映画の宣伝が無いのが何より快適!!
映画館の大画面と音響は恋しいけれど、私にとってはプラスの方が大きい。
映画館に足を運べない人のためにも、コロナ収束後もサービスを続けて欲しいなぁ。
マレーポリネシア語族とは「北は台湾・ハワイから南はニュージーランド、東はイースター島から西はマダガスカル島まで、インド洋から太平洋にかけて分布する語族」デジタル大辞泉より
彼らの楽器演奏や生活風景は多彩で美しく、貴重な映像を見られてありがたかった。
現在映画館で上映中の映画で、コロナ対策で作られたネット上のサービス「仮設の映画館」を利用して鑑賞しました。
上映開始時刻を気にしなくて良いし、上映前の映画の宣伝が無いのが何より快適!!
映画館の大画面と音響は恋しいけれど、私にとってはプラスの方が大きい。
映画館に足を運べない人のためにも、コロナ収束後もサービスを続けて欲しいなぁ。
posted by 柳屋文芸堂 at 10:30| 映画・映像
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2020年05月12日
アニメ「ちはやふる3」感想
dアニメストアで最終話まで見ました。
大人たちの戦いを描いているのが、意欲的だと感じました。
千早、太一、新の関係も変化し、ドキドキしたり、悩んだり、泣いたりして、青春! 良いなぁ。
特に最後の2話(23首、24首)が好きでした。物語がぐいっと動き、切なくて。
次のシリーズが楽しみだなー!!
大人たちの戦いを描いているのが、意欲的だと感じました。
千早、太一、新の関係も変化し、ドキドキしたり、悩んだり、泣いたりして、青春! 良いなぁ。
特に最後の2話(23首、24首)が好きでした。物語がぐいっと動き、切なくて。
次のシリーズが楽しみだなー!!
posted by 柳屋文芸堂 at 23:13| 映画・映像
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2020年04月16日
映画「AKIRA」感想
今見ても格好良いー!!
映像のリズム感が素晴らしい。
芸能山城組の音楽とよく合っていて、見ている間、ずっとドキドキし続ける。
最初に見た子供の頃には、何が何だか分からなかった。
説明や紹介をする場面が少ないんですね。
登場人物たちの生きている場所が、いきなり観客に投げ出される。
なんだ、なんだ、彼らは誰なんだ? 何が起きているんだ? と思いつつ、映像のリズムに乗せられて作品世界に入っていく。
優しいけれど独善的なところのある金田と、いじめられっ子の鉄雄。
友達なのに対等になれない二人の関係が、あー ありそう! と共感できて、設定のつかみにくさを補っている。
今となっては「ありがち」な場面も、たぶんこれが元ネタなんですよね。
時が経ち、あちこちで模倣されても、すり減ってないことに驚きました。
今回はさすがに私も大人になったので、当時よりは色々理解できました。
でもこれは理解しなくても「うおー!!」と叫んでオタクになっちゃうやつですね。
80年代アニメよ!
そりゃ43歳になっても抜けられないわけだ。
映像のリズム感が素晴らしい。
芸能山城組の音楽とよく合っていて、見ている間、ずっとドキドキし続ける。
最初に見た子供の頃には、何が何だか分からなかった。
説明や紹介をする場面が少ないんですね。
登場人物たちの生きている場所が、いきなり観客に投げ出される。
なんだ、なんだ、彼らは誰なんだ? 何が起きているんだ? と思いつつ、映像のリズムに乗せられて作品世界に入っていく。
優しいけれど独善的なところのある金田と、いじめられっ子の鉄雄。
友達なのに対等になれない二人の関係が、あー ありそう! と共感できて、設定のつかみにくさを補っている。
今となっては「ありがち」な場面も、たぶんこれが元ネタなんですよね。
時が経ち、あちこちで模倣されても、すり減ってないことに驚きました。
今回はさすがに私も大人になったので、当時よりは色々理解できました。
でもこれは理解しなくても「うおー!!」と叫んでオタクになっちゃうやつですね。
80年代アニメよ!
そりゃ43歳になっても抜けられないわけだ。
posted by 柳屋文芸堂 at 15:23| 映画・映像
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2020年02月29日
映画「翔んで埼玉」感想
ようやく見られました!
さりげなくBLなんですね。
東京都民でありながら埼玉県民を愛するのは大問題だけど、男同士なのは本人も親も全く気にしない、という世界観が良かったです。
二階堂ふみさんが演じる男の子、壇ノ浦百美が可愛かった。
ある特定の地域に住む人を差別する、というのは普通、冗談にできない問題で、埼玉だからやれたのだろうと思う。埼玉すごい。
割と気軽にからかったり自虐したりする空気が、実際にあります。
自分が住む場所のことで傷付いた経験を持つ埼玉県民もいるはずだけれど、多数派ではない。
埼玉は海もなく観光地も少なく、他県の人は「埼玉県のイメージ」が浮かばないのではないか。
そういう「他者からどう見られるか」より「住みやすくて便利」を取った人たちの集団なので、ディスられても「まあ、そうだよね〜」で済ませられる。
他県もそうかと勘違いし、深刻な土地差別問題をうまく理解できず、大学で叱られた話を友人から聞いたことがあります。
映画の感想から離れてしまった(ので戻す)
「山田うどん」とか、埼玉ネタが全部分かるのはお得でした。
個人的に、予告でも使われている「高見沢俊彦 わらび」と書かれた凧に大笑いしました。
高校の同級生に高見沢俊彦の大ファンがいて、わざわざ実家を見に行った、という話を思い出して、懐かしくて。
他にも笑える場面が色々あり、良い気分転換になりました。
さりげなくBLなんですね。
東京都民でありながら埼玉県民を愛するのは大問題だけど、男同士なのは本人も親も全く気にしない、という世界観が良かったです。
二階堂ふみさんが演じる男の子、壇ノ浦百美が可愛かった。
ある特定の地域に住む人を差別する、というのは普通、冗談にできない問題で、埼玉だからやれたのだろうと思う。埼玉すごい。
割と気軽にからかったり自虐したりする空気が、実際にあります。
自分が住む場所のことで傷付いた経験を持つ埼玉県民もいるはずだけれど、多数派ではない。
埼玉は海もなく観光地も少なく、他県の人は「埼玉県のイメージ」が浮かばないのではないか。
そういう「他者からどう見られるか」より「住みやすくて便利」を取った人たちの集団なので、ディスられても「まあ、そうだよね〜」で済ませられる。
他県もそうかと勘違いし、深刻な土地差別問題をうまく理解できず、大学で叱られた話を友人から聞いたことがあります。
映画の感想から離れてしまった(ので戻す)
「山田うどん」とか、埼玉ネタが全部分かるのはお得でした。
個人的に、予告でも使われている「高見沢俊彦 わらび」と書かれた凧に大笑いしました。
高校の同級生に高見沢俊彦の大ファンがいて、わざわざ実家を見に行った、という話を思い出して、懐かしくて。
他にも笑える場面が色々あり、良い気分転換になりました。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:26| 映画・映像
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2020年01月22日
アニメ「腐男子高校生活」感想
腐男子・腐女子ならクスッと笑えるギャグアニメ。
前に、
「腐男子って本当にいるんですか? 物語の中で描かれるだけで、実在しないのでは」
と言われたことがあるのですが、腐男子は、います!!
大学やら同人誌即売会やらで出会い、みなさん、
「BLをどう楽しんでいるか」
も語ってくれました、よ?
「腐男子高校生活」の主題歌「SEKAIはボーイミーツボーイ♂」の歌詞、面白いな!→これ
前に、
「腐男子って本当にいるんですか? 物語の中で描かれるだけで、実在しないのでは」
と言われたことがあるのですが、腐男子は、います!!
大学やら同人誌即売会やらで出会い、みなさん、
「BLをどう楽しんでいるか」
も語ってくれました、よ?
「腐男子高校生活」の主題歌「SEKAIはボーイミーツボーイ♂」の歌詞、面白いな!→これ
posted by 柳屋文芸堂 at 14:44| 映画・映像
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2020年01月19日
映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」感想
前作の「この世界の片隅に」より原作に近い話になっていました。
原作より分かりやすくなっているところもあって、
「原作は、読者の想像に委ねている部分が沢山あったんだな〜」
と改めて思った。「読み返す」ということが出来ない映画でそのまま表現すると、多くの人が大事な点を見落としてしまうのだろうな、と。
前作と今回で、私にも変わった点がありました。
去年、アニメを見まくったおかげで、声優の知識がついた!
哲さんが小野大輔さんだったんですね〜
広島弁のせいか、あまり承太郎やエルヴィンっぽく感じないのが面白かったです。
哲さんは、死ぬ前にどうしても会っておきたくて、すずさんの所に来たんだろうな…… とじーんとしました。
細谷佳正さんと小野大輔さんにモテるって、良い役だな、すずさん!
まだ読み途中ですが、パンフレットも興味深いです。
私が気付かなかった原作の設定や読み方が語られていて「おお〜!」となっています。
映画もすごいけれど、これだけ想像力を刺激する原作はやっぱりすごい。
帰宅後、読み直しちゃいました。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) - こうの 史代
原作より分かりやすくなっているところもあって、
「原作は、読者の想像に委ねている部分が沢山あったんだな〜」
と改めて思った。「読み返す」ということが出来ない映画でそのまま表現すると、多くの人が大事な点を見落としてしまうのだろうな、と。
前作と今回で、私にも変わった点がありました。
去年、アニメを見まくったおかげで、声優の知識がついた!
哲さんが小野大輔さんだったんですね〜
広島弁のせいか、あまり承太郎やエルヴィンっぽく感じないのが面白かったです。
哲さんは、死ぬ前にどうしても会っておきたくて、すずさんの所に来たんだろうな…… とじーんとしました。
細谷佳正さんと小野大輔さんにモテるって、良い役だな、すずさん!
まだ読み途中ですが、パンフレットも興味深いです。
私が気付かなかった原作の設定や読み方が語られていて「おお〜!」となっています。
映画もすごいけれど、これだけ想像力を刺激する原作はやっぱりすごい。
帰宅後、読み直しちゃいました。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) - こうの 史代
posted by 柳屋文芸堂 at 22:50| 映画・映像
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2019年12月11日
アニメ「ペンギン・ハイウェイ」感想
スタニスワフ・レムの小説「ソラリス」の、すごーく可愛らしい翻案として見ました。
「ソラリス」を読んでない人には意味不明なのでは? と他の人の感想を検索したところ、少年の憧れや夏の日々を楽しむ見方もあるようですね。
小説「ソラリス」では主人公の「過去」が現れ、不可解な物事を究明する虚しさが描かれる。
「ペンギン・ハイウェイ」の「お姉さん」は主人公の希望か理想か未来か、とにかく前向きな存在で、謎を解くための行動も、全てワクワクして楽しい。
小説「ソラリス」が投げかけたものを、こんな風に明るく読み換えられるのか、とハッとさせられました。
ツバメノートやモレスキンが重要な小道具になっているのも、文房具好きとして嬉しかったです。

ソラリス (ハヤカワ文庫SF)
「ソラリス」を読んでない人には意味不明なのでは? と他の人の感想を検索したところ、少年の憧れや夏の日々を楽しむ見方もあるようですね。
小説「ソラリス」では主人公の「過去」が現れ、不可解な物事を究明する虚しさが描かれる。
「ペンギン・ハイウェイ」の「お姉さん」は主人公の希望か理想か未来か、とにかく前向きな存在で、謎を解くための行動も、全てワクワクして楽しい。
小説「ソラリス」が投げかけたものを、こんな風に明るく読み換えられるのか、とハッとさせられました。
ツバメノートやモレスキンが重要な小道具になっているのも、文房具好きとして嬉しかったです。

ソラリス (ハヤカワ文庫SF)
posted by 柳屋文芸堂 at 23:50| 映画・映像
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2019年12月07日
アニメ「ユーリ!!! on ICE」感想
何年か前に流行っていたな〜 とdアニメストアで見てみました。
想像していたよりコメディ寄りで楽しかったです。
まだ自宅にテレビがあった頃(20年程前)家族でご飯を食べながら、フィギュアスケートの中継放送を眺めたのを思い出し、懐かしかった。
今も昔もフィギュアスケートの知識は皆無ですが、
「ミスを全くしないのに、心をつかまないスケート」
と、
「転んだのに、オオッと思わせるスケート」
があって、オオッと思わせたスケートの方がちゃんと点数高く出るんですよね。
ど素人の感覚にも沿う採点システムすごい。
「ユーリ!!! on ICE」はそういう選手一人一人の滑り方の違いをアニメで表現しており、新鮮でした。オープニング映像もすごくお洒落でわくわくする。
主人公の勇利、コーチのヴィクトル、ライバルのユーリはもちろん、各国の選手がみんな可愛くて愛おしい。
タイのピチットくんが特に好き。
前に、フィギュアスケートの選手が事件に巻き込まれて亡くなったニュースがありましたよね。
「ファンは悲しんでいるだろうな」
とその時も思ったけれど、このアニメを見た後、彼のファンだけでなく、フィギュアスケート好きな人全員が耐え難い気持ちになっただろうと感じた。どんな人だって亡くなるのは悲しいし、殺されたりしてはいけない。でも特にフィギュアスケートの選手というのは、
「人間には肉体と感情があり、それは美しいものなのだ」
ということを、体現している存在である気がする。
架空の「ユーリ!!! on ICE」の登場人物たちでさえ、傷一つ付けないで欲しい、と祈ってしまうのだから……(ケガする展開がなくてホッとしました)
鮮やかに曲に乗って滑る勇利が、普段は地味な眼鏡男子だったり、氷上では天使にしか見えないユーリが、リンクを出た途端ガラの悪いヤンキーになったり、ギャップも素敵。
タイのピチットくんやカザフスタンのオタベックの、エキゾチックな動きも良い。
オタベックとJJ(カナダの選手)の声が、細谷佳正さんと宮野真守さん(「ちはやふる」の新と太一)で、君らここでもライバルか、と可笑しかった。
故郷で応援している人たちもみんな優しい。
ユーリのおじいちゃんが言った、
「ユーラチカ(ユーリの愛称)強くなったな」
というセリフは「試合に勝てるようになった」という意味ではなく「わがままなユーリが自分に克てるようになった」のを喜んだのだと思う。
勇利の地元、長谷津(モデルは佐賀の唐津らしい)の人たちも、繊細な勇利をほど良い距離感で見守っている。
博多の南くんも含め、九州の言葉が好きな私にはたまらない設定でした(お母さんの「よかよか」とかとか!)
ピチットくんが滑る「王様とスケーター」ふーん、そういう映画があるんだ〜 と思ったら、架空の作品で、曲もアニメオリジナルと分かりびっくり。
ピアノ協奏曲もクラシックかと思ったらオリジナルだった。
細部まで凝ってますね。
スケートは思いのままのヴィクトルが、勇利の揺れる感情に手を焼く。
勇利はヴィクトルに対し「支えて欲しい」「競技者に戻って欲しい」という相反する気持ちを抱き、苦しむ。
全てを終わらせようとする勇利を、彼にしか出来ないやり方で止めようとするユーリ。
最終回まで見て、彼らが送った一年の価値が分かり、心に残った(ヴィクトルがユーリを抱きしめる場面にオタベックのセリフが重なるところ、競技後のユーリの涙も良いよね……)
劇場版も制作中のようで、楽しみです♪
想像していたよりコメディ寄りで楽しかったです。
まだ自宅にテレビがあった頃(20年程前)家族でご飯を食べながら、フィギュアスケートの中継放送を眺めたのを思い出し、懐かしかった。
今も昔もフィギュアスケートの知識は皆無ですが、
「ミスを全くしないのに、心をつかまないスケート」
と、
「転んだのに、オオッと思わせるスケート」
があって、オオッと思わせたスケートの方がちゃんと点数高く出るんですよね。
ど素人の感覚にも沿う採点システムすごい。
「ユーリ!!! on ICE」はそういう選手一人一人の滑り方の違いをアニメで表現しており、新鮮でした。オープニング映像もすごくお洒落でわくわくする。
主人公の勇利、コーチのヴィクトル、ライバルのユーリはもちろん、各国の選手がみんな可愛くて愛おしい。
タイのピチットくんが特に好き。
前に、フィギュアスケートの選手が事件に巻き込まれて亡くなったニュースがありましたよね。
「ファンは悲しんでいるだろうな」
とその時も思ったけれど、このアニメを見た後、彼のファンだけでなく、フィギュアスケート好きな人全員が耐え難い気持ちになっただろうと感じた。どんな人だって亡くなるのは悲しいし、殺されたりしてはいけない。でも特にフィギュアスケートの選手というのは、
「人間には肉体と感情があり、それは美しいものなのだ」
ということを、体現している存在である気がする。
架空の「ユーリ!!! on ICE」の登場人物たちでさえ、傷一つ付けないで欲しい、と祈ってしまうのだから……(ケガする展開がなくてホッとしました)
鮮やかに曲に乗って滑る勇利が、普段は地味な眼鏡男子だったり、氷上では天使にしか見えないユーリが、リンクを出た途端ガラの悪いヤンキーになったり、ギャップも素敵。
タイのピチットくんやカザフスタンのオタベックの、エキゾチックな動きも良い。
オタベックとJJ(カナダの選手)の声が、細谷佳正さんと宮野真守さん(「ちはやふる」の新と太一)で、君らここでもライバルか、と可笑しかった。
故郷で応援している人たちもみんな優しい。
ユーリのおじいちゃんが言った、
「ユーラチカ(ユーリの愛称)強くなったな」
というセリフは「試合に勝てるようになった」という意味ではなく「わがままなユーリが自分に克てるようになった」のを喜んだのだと思う。
勇利の地元、長谷津(モデルは佐賀の唐津らしい)の人たちも、繊細な勇利をほど良い距離感で見守っている。
博多の南くんも含め、九州の言葉が好きな私にはたまらない設定でした(お母さんの「よかよか」とかとか!)
ピチットくんが滑る「王様とスケーター」ふーん、そういう映画があるんだ〜 と思ったら、架空の作品で、曲もアニメオリジナルと分かりびっくり。
ピアノ協奏曲もクラシックかと思ったらオリジナルだった。
細部まで凝ってますね。
スケートは思いのままのヴィクトルが、勇利の揺れる感情に手を焼く。
勇利はヴィクトルに対し「支えて欲しい」「競技者に戻って欲しい」という相反する気持ちを抱き、苦しむ。
全てを終わらせようとする勇利を、彼にしか出来ないやり方で止めようとするユーリ。
最終回まで見て、彼らが送った一年の価値が分かり、心に残った(ヴィクトルがユーリを抱きしめる場面にオタベックのセリフが重なるところ、競技後のユーリの涙も良いよね……)
劇場版も制作中のようで、楽しみです♪
posted by 柳屋文芸堂 at 11:17| 映画・映像
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