10代の頃、誰かを幸せに出来ると信じていた。
家族とか、友達とか、恋人とか、見知らぬ多くの他人とか。
19歳の時に最初に付き合った彼氏と別れて、
「私は一番大切な人さえ幸せに出来ない人間なんだ」
ということを思い知った。
失恋は悲しかったけど、あの時に、
「誰かを幸せにしなければ」
という呪縛から逃れられた気がする。
誰も幸せに出来ないなら、せめて自分だけでも幸せに出来ないだろうか。
そう考えて色々やってきたけれど、これが意外と難しい。
わがままに生きれば幸せになれるかというと、そう簡単にはいかないのだ。
まず、
「どんな状態が自分にとって幸せなのか?」
ということを突き詰めなければならない。
世の中には、
「こういう状態が幸せですよ」
という宣伝の声があふれている。
お金があれば
美人ならば
恋人がいれば
仕事があれば
有名になれば
結婚すれば
家を建てれば
車を買えば
子どもを産めば
等々
そういうノイズを無視し、心を静かにして自分と対話するのである。
どうやら私は、
美味しいご飯を食べると幸せになるらしい
美味しい飲み物を飲むと幸せになるらしい
好きな人に体をくっつけていると幸せになるらしい
美術を見ると幸せになるらしい
音楽を聴くと幸せになるらしい
笑えるものを見ると幸せになるらしい
面白い本を読むと幸せになるらしい
文章を書くと幸せになるらしい
等々
そして、
お金と
美貌と
仕事と
名声と
家と
車と
子どもは
それほど欲しくないらしい。
自分のことなのに「らしい」というのも変だが、心の中身はたとえ自分のものでも断言は出来ない。
それくらい「気持ち」というのはあやふやだ。
でもだからこそ、真剣に自分を見つめなければいけないのだと思う。
他人に惑わされず、自分が欲しているものだけを厳選し、着実に手に入れてゆくこと。
それに全力を尽くすこと。
「悩みのなさそうな顔してるね」
とたまに言われる。
努力してますから。
2012年05月30日
自分を幸せにするために全力を尽くす
posted by 柳屋文芸堂 at 21:03| 自分
|

2012年05月12日
君とは付き合えない
「▲▲くん(←私の前の彼氏)はのりのどこを好きになったんだろう?」
とDちゃんが言う。
「さあ…… 男子校を卒業して最初に知り合った女が私だった、ってだけじゃない?」
「インプリンティング!?」
「まあ、そんなところでしょ」
それは全然構わないのだ。
しかし別れた後で説明された「私とは付き合えない理由」がいまだに納得出来ない。
「『のりちゃんは僕の欠点をよく分かってるから嫌だ』って言うんだよ? おかしくない? 欠点をよく分かってて付き合うなんて、良い彼女じゃないか!!」
「きっと格好良いところを見ていて欲しかったんだよ」
「なんで向こうの肩を持つんだ〜っ!!」
旦那に前の彼氏に対する文句を言ったって、どうしようもないんだが。
別れたの、18年くらい前だしな。
こういう女を「ねちくどい」と言います。
とDちゃんが言う。
「さあ…… 男子校を卒業して最初に知り合った女が私だった、ってだけじゃない?」
「インプリンティング!?」
「まあ、そんなところでしょ」
それは全然構わないのだ。
しかし別れた後で説明された「私とは付き合えない理由」がいまだに納得出来ない。
「『のりちゃんは僕の欠点をよく分かってるから嫌だ』って言うんだよ? おかしくない? 欠点をよく分かってて付き合うなんて、良い彼女じゃないか!!」
「きっと格好良いところを見ていて欲しかったんだよ」
「なんで向こうの肩を持つんだ〜っ!!」
旦那に前の彼氏に対する文句を言ったって、どうしようもないんだが。
別れたの、18年くらい前だしな。
こういう女を「ねちくどい」と言います。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:56| 自分
|

2012年04月29日
ばさばさ
↓の記事で「標準語しか使えない」と書いたけれど、正確に言うと、私の話し方は標準語から少しズレている。
母や伯母たちが東京の荒川区出身で、育ったのが埼玉県川口市(足立区のとなり)なので、東京の下町の言葉をさらに荒っぽくした感じ。
関西出身の友人に、
「最初に会った時、さばさばしていて気持ちいい人だなーって思った」
と言われたこともありますが、だまされちゃいけません。
さばさばしているのはしゃべり方だけ。
それに「さばさば」というより「ばさばさ」が正しい。
性格はけっこうねちくどいよ。
まあ、良い方に勘違いしてもらえるのはありがたい。
どうでもいいけど「ねちくどい」はのり語(←私しか使わない言葉)だとDちゃんに言われた。
他に使っている人を見たことがないと。
そうかな。おかしいな。
母や伯母たちが東京の荒川区出身で、育ったのが埼玉県川口市(足立区のとなり)なので、東京の下町の言葉をさらに荒っぽくした感じ。
関西出身の友人に、
「最初に会った時、さばさばしていて気持ちいい人だなーって思った」
と言われたこともありますが、だまされちゃいけません。
さばさばしているのはしゃべり方だけ。
それに「さばさば」というより「ばさばさ」が正しい。
性格はけっこうねちくどいよ。
まあ、良い方に勘違いしてもらえるのはありがたい。
どうでもいいけど「ねちくどい」はのり語(←私しか使わない言葉)だとDちゃんに言われた。
他に使っている人を見たことがないと。
そうかな。おかしいな。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:25| 自分
|

2012年04月23日
2012年03月02日
震災後変わったこと
まず一つは、やりたい事が前よりはっきり分かった。
原発事故や地震で死んじゃうかもしれない、と感じたことで(震災直後は「さらに大きい地震が続けて来るのかも」という恐怖があった)人生における優先順位がパッと見えた。
平和な時でも見えればいいのに。何故か追い詰められないとつかめないのね。
やりたくない事はなるべくやらないようにして、やりたい事をどんどんやろう。
いつか必ず死んじゃうんだもの。
もう一つは、定住することを完全に諦めた。
自宅のある地域が放射性物質のホットスポットになって引っ越すことになったのも大きいですが、3月11日の地震がきっかけになって地盤がゆるんだ印象があって。
あちこちの断層で大地震の確率が高まったと報道されているし。
まあ、日本ってそういう国だよね。
「永遠」よりも「儚さ」に美を見出す。
安住出来ないのは辛いことではない。
人生は旅なんだ、と思ったら、ちょっとワクワクしてきた。
原発事故や地震で死んじゃうかもしれない、と感じたことで(震災直後は「さらに大きい地震が続けて来るのかも」という恐怖があった)人生における優先順位がパッと見えた。
平和な時でも見えればいいのに。何故か追い詰められないとつかめないのね。
やりたくない事はなるべくやらないようにして、やりたい事をどんどんやろう。
いつか必ず死んじゃうんだもの。
もう一つは、定住することを完全に諦めた。
自宅のある地域が放射性物質のホットスポットになって引っ越すことになったのも大きいですが、3月11日の地震がきっかけになって地盤がゆるんだ印象があって。
あちこちの断層で大地震の確率が高まったと報道されているし。
まあ、日本ってそういう国だよね。
「永遠」よりも「儚さ」に美を見出す。
安住出来ないのは辛いことではない。
人生は旅なんだ、と思ったら、ちょっとワクワクしてきた。
posted by 柳屋文芸堂 at 21:29| 自分
|

2011年12月25日
冴えない誕生日
数日前から軽い風邪に悩まされている。
悪化しないのはありがたいけど、完治もしない。
のどの痛みから始まって、現在は鼻水が大変。
まるで花粉症のよう。
冴えない誕生日&クリスマスだなー
とりあえず35歳になりました。
おばさんになってゆくことはそれほどショックじゃない。
昔から年寄り臭いと言われ続けていたし。
ただ、文章書きが順調に進んでないのが不本意。
若いころの予想では、長編小説をバリバリ書いているはずだったんだが。
細切れの時間ばかりで、なかなか大きな世界に入り込めない。
iPhoneでiText Pad(テキストエディタ)を使えるようにしたし、もう少し頑張りたいところ。
35年前、私は酔っ払った産科医に取り上げられました(本当です)
その日は病院の忘年会だったそうで、
「まだ産まれない?」
「はい、たぶん」
「じゃあちょっと行ってくる」
とお医者さんは陣痛の来ている母を置いて出て行ってしまった。
で、しばらくして赤い顔して戻って来たと。
母は40歳で初産だったんですが。
なんか、のんきですね。
まあ無事で何より。
わざわざ忘年会の日に生まれてすみません。
クリスマスに忘年会、というのも昔っぽいですね。今は、
「クリスマスは家族、もしくは恋人と過ごす」
という習慣が定着しているから、
「25日に職場の忘年会」
なんて言ったら顰蹙買うと思う。
みなさまはどんなクリスマスを過ごしているのでしょうか。
私は、
「Dちゃんとくっつけないー!!(←風邪伝染しちゃうから)」
とぶーたれながら寝ます。
悪化しないのはありがたいけど、完治もしない。
のどの痛みから始まって、現在は鼻水が大変。
まるで花粉症のよう。
冴えない誕生日&クリスマスだなー
とりあえず35歳になりました。
おばさんになってゆくことはそれほどショックじゃない。
昔から年寄り臭いと言われ続けていたし。
ただ、文章書きが順調に進んでないのが不本意。
若いころの予想では、長編小説をバリバリ書いているはずだったんだが。
細切れの時間ばかりで、なかなか大きな世界に入り込めない。
iPhoneでiText Pad(テキストエディタ)を使えるようにしたし、もう少し頑張りたいところ。
35年前、私は酔っ払った産科医に取り上げられました(本当です)
その日は病院の忘年会だったそうで、
「まだ産まれない?」
「はい、たぶん」
「じゃあちょっと行ってくる」
とお医者さんは陣痛の来ている母を置いて出て行ってしまった。
で、しばらくして赤い顔して戻って来たと。
母は40歳で初産だったんですが。
なんか、のんきですね。
まあ無事で何より。
わざわざ忘年会の日に生まれてすみません。
クリスマスに忘年会、というのも昔っぽいですね。今は、
「クリスマスは家族、もしくは恋人と過ごす」
という習慣が定着しているから、
「25日に職場の忘年会」
なんて言ったら顰蹙買うと思う。
みなさまはどんなクリスマスを過ごしているのでしょうか。
私は、
「Dちゃんとくっつけないー!!(←風邪伝染しちゃうから)」
とぶーたれながら寝ます。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:47| 自分
|

2011年12月02日
2011年11月17日
2011年10月26日
引っ越しの理由
書こうか迷っていたけど、やっぱり黙ってられないわ。
引っ越しの理由は、うちの近所がホットスポット(放射性物質による汚染の激しい地域)になってしまったからです。
故郷を追われた人たちと比べたら大した苦労でもないけれど(三年しか住んでないし。賃貸だし)
「なーんで出ていかなくちゃいけないのかな……」
と寂しい。
駅が近くて便利で、その割に自然が多くて、気に入っていたのに。
空気も綺麗で、ぜんそくもあっという間に治ってしまった。
原発事故さえ無ければ、もっと長く住んでいたはず。
東電に引っ越し代を請求しようかしら。
たとえお金をもらえたとしても、この寂しさが消える訳じゃないのだ。
私は色んなものを憎んでいる。
でもこの憎しみは、心に大切にしまっておく。
まるで旅をするように、新しい家での生活を楽しむつもり。
写真を撮ったり、文章を書いたり。
いつか、
「失ったものより得たものが多かった」
と言えるといいな。
引っ越しの理由は、うちの近所がホットスポット(放射性物質による汚染の激しい地域)になってしまったからです。
故郷を追われた人たちと比べたら大した苦労でもないけれど(三年しか住んでないし。賃貸だし)
「なーんで出ていかなくちゃいけないのかな……」
と寂しい。
駅が近くて便利で、その割に自然が多くて、気に入っていたのに。
空気も綺麗で、ぜんそくもあっという間に治ってしまった。
原発事故さえ無ければ、もっと長く住んでいたはず。
東電に引っ越し代を請求しようかしら。
たとえお金をもらえたとしても、この寂しさが消える訳じゃないのだ。
私は色んなものを憎んでいる。
でもこの憎しみは、心に大切にしまっておく。
まるで旅をするように、新しい家での生活を楽しむつもり。
写真を撮ったり、文章を書いたり。
いつか、
「失ったものより得たものが多かった」
と言えるといいな。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:47| 自分
|
