2017年03月30日

第5回Text-Revolutions(テキレボ)のお知らせ

 気付けば直前ですね〜
 2017年4月1日(土)浅草にある都立産業貿易センター台東館4階で第5回Text-Revolutions(テキレボ)が開催されます! 今回私はサークル参加しないのですが、一緒に本を作ったまりもさんが委託参加されるので、人形小説アンソロジー「ヒトガタリ」が委託コーナーに並びます(この本についてのツイートまとめはこちら
 開催時間は11:00〜16:00 入場無料。

 私も会場にいます。
 見つけたら「あっ」って思っていただけたら。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:16| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2017年03月11日

映画「フラガール」感想

 舞台は昭和40年の福島県いわき市常磐地区。
 石油の時代になっても変わることが出来ない炭鉱の人々と、変化を受け入れて生き抜く方法を見つけようとする人々、それぞれの苦しみが丁寧に描かれている。
 途中の展開はベタ過ぎてう〜んという感じだったけど、松雪泰子と蒼井優のダンスはすごく良かった。
 生身の肉体だけが表現出来る「何か」が伝わってきて、実写映画の醍醐味はこういう部分だよな〜と思った。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:31| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

映画「花とアリス殺人事件」感想



 中学生の頃の、心の過剰な部分を平気で人前に出してしまう感じとか、女の子(同性)の近さ、男の子(異性)の遠さとか、企みがうまく進まないところとか、その中でふと拾う「ちょっとだけ素敵な瞬間」とか、沢山覚えていたはずの、でも普段は心の奥底に沈んでいる気持ちを次々刺激されて、切なく楽しかった。

 「花とアリス」も見ているので、つながりが嬉しい。
 おっとりしていて優しい風子ちゃん。
 愛情の示し方が毎回間違っている花。

 花の「好き」という気持ちはいつもすごく強いのだけど(だからこそ?)その出し方が変なんだよね。
 けっこうな策士で、でも策略が微妙に雑で。
 その不器用さは若い頃の自分を思い出させる。

 ささやかな出来事を描いた、それほど長くない物語。
 それでも、ありきたりな感動とは違うものが得られて充実感がありました。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 13:07| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2017年03月07日

鮭とイクラのちらし寿司

「ちらし寿司を作って欲しい」
 とDちゃんに言われたのだけど、これまでにあまり食べた記憶がなく、私の中にはちらし寿司のイデアがなかった。

 ちらし寿司はよく分からないけど、鮭とイクラをご飯に混ぜたら美味しそうだなぁ。
「それはちらし寿司ではあらない。混ぜご飯である。イクラも潰れるであろう。よろしい。あたしが諸君でも作れるちらし寿司を教えてあげよう」
 と騎士団長が言ったとか言わなかったとか。

【作り方】
1、米2合を研いで炊飯器の目盛りまで水を入れ、大さじ1(日本酒の分)を取り除く。
2、米の上に刺身用の鮭の切り身1パック分と、小さめに切った昆布(だし用)を載せる。
3、日本酒大さじ1と塩少々を振り、炊込みご飯の設定で炊く。
4、炊き上がったら鮭を崩してご飯に混ぜる。
5、鮭ご飯を丼によそい、醤油漬けのイクラ、千切りのシソの葉、白ごま、ちぎった海苔をかける。

 白ごまがポイントで、これを加えると味のバランスが整って美味しさがぐっと増します。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:59| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

村上春樹「騎士団長殺し」感想

 2月24日の発売からこの10日間、怯え、逃げ惑うようにして暮らしてきました。
 ネタバレが怖くて……!
 推理小説の犯人を教えられるのは全く平気なのだけど、村上春樹の小説の内容だけは、村上春樹の文章によって知りたいのです。ほんのささいなことであっても。

 最近は新刊が出るたびにお祭り騒ぎになってしまって、無神経に情報が飛び交うから本当に困る。
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の発売直後、新幹線内の電光掲示板でネタバレされ、
「敵というのはどこに潜んでいるか分からないな」
 と恐ろしく思ったのでした。

 今回もラジオで、
「村上春樹さんの新刊が」
 という言葉を聞くたびドキィィ!としつつ、どうにか無事、事前情報一切なしのまま最後まで読み切ることが出来たので、感想書きますね。

 私が最も心躍らせたのは、主人公が絵を描く場面。
 プロの絵描きで、それ以外特にやれることはない、という設定なので、長い物語の最初から最後までひたすら絵を描いている(多少は他のこともする。料理とか冒険とか)

 私は絵を見るのが大好きなので、画材の描写を読むだけでも幸せな気持ちになる。
 どうやって描き始めるか、描いたものをどのように最善のものに近付けていくか。
 それはきっと村上春樹が小説を書く時に感じていること、これまでに学んできたこと、なのだと思う。

 自分の小説書きに生かせると良いなぁと思いながらじっくり読んだ。

 そして! 何より言わなければいけないのは!
 騎士団長が可愛い!!

 鈴が鳴り始めるあたりは怪談のようで怖かった。
 何が起こるのよ〜 と思っていたら。
 可愛い奴出てきた〜♪

 Dちゃんの前で騎士団長のものまね(免色さんの家で「返答を先延ばしにしろ」とジェスチャーで伝える場面)をしたら、
「まるで見てきたみたいだね」
 と言われた。うん。見てきたよ!

 一番笑ったのは、主人公が「顔なが」に「即興で暗喩を言ってみろ」と迫る場面。
 村上春樹の比喩表現の総括のようだった。

 全体的に見て、そんなに必死こいて読むべきような話ではなく、文庫化されてから家事の合間にのんびり少しずつ読んでいきたかったな〜 とちょっぴり後悔。

 本屋さん的には売り上げのためにお祭り騒ぎになった方がありがたいのかもしれない。
 でも、長期的に見たら、ベストセラーになって、作風に馴染めない人がうっかり手に取ってしまう機会が増えて、
「どこが面白いのか分からない」
 という感想があちこちに出回って、本当に村上春樹の作品を求めている人が、
「村上春樹は面白くないのか」
 と先入観を持ってしまって手に取らない、ということになったら、出版社・本屋・作者・読者全てにとって大きな損失だよなぁ、と心配になる。

 ベストセラーが必ず万人受けする内容であるとは限らない。
 物語と読者が上手く出会うにはどうすれば良いのだろう、とずっと考え続けているのだけれど、答えは出ない。

 この物語を求めている人に、ちゃんとこの本が届きますように。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 12:32| 読書 | 更新情報をチェックする