2017年06月27日

映画「悪魔の手毬唄(1977年版)」感想

 「犬神家の一族」の方がテンポが良くて好みだったな。
 同じ原作者・監督でもずいぶん違うものですね。
 田舎の閉鎖的な雰囲気は良かった。

 「犬神家の一族」にも出て来た三木のり平と沼田カズ子夫妻、最高ですね!
 奥さんが無愛想に写真を投げる場面、この映画の中で一番好き。

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posted by 柳屋文芸堂 at 18:50| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

テレビドラマ「フランケンシュタインの恋」感想

 フランケンシュタインの恋、昨日が最終回でした。
 ドラマをリアルタイムで最初から最後まで見たのは2002年の「HR」以来で15年ぶり。
 長編小説を読み終えたような充実感がありました。

 主演の綾野剛が目的だった訳ですが、見ていて一番興奮したのは十勝さん(山内圭哉)
 一応カタキ役で善人ではないのだけど、完全な悪人でもない。
 その場の状況によって感情が大きく振れ、瞬間瞬間で良い人に見えたり悪い人に見えたりする。

 下手な人がやったら「演技の定まらない人」になりそうなところを、十勝さんは常に100%十勝さんで、内面だけが見事にリアルにぶれてゆく。
「現実の人間って、こうだよねえ!!」
 と唸ってしまうキャラだった。

 玉名さん(大西礼芳)も色っぽくてステキでしたね〜
 怪物もヤンキーも全部まとめて面倒見ちゃう包容力。
 彼女が出てくるたび、私はニコニコしていたと思う。
 毎回、画面を通して会えることが嬉しかった。
 
 美琴(川栄李奈)も可愛かったなぁ!
 つっぱってしゃべる様子も良かったし、激しい感情を抱えたままじっと黙っている時の瞳が綺麗で。
 美琴と研さん(綾野剛)のやり取りは、可笑しかったり優しかったりでどれも大好きだった。

 深志博士(斎藤工)はそんなに出番は多くなかったのに、少ないセリフから人間を嫌いつつ人間を求めている気持ちが伝わってきて、凄いな〜 と。
 西洋ファンタジーのような風貌が120年前の背景と上手く重なって「フランケンシュタイン」という言葉に合った雰囲気を作り出していましたね。

 研さんには当然めろめろで、あまりの愛らしさにテレちゃって直視出来ないくらいでした。
 そして研さんからの影響でどんどんピュアになっていく綾野剛が…… もう……
 
 サキタハヂメさんの音楽も幻想的かつ前向きで、サウンドトラックを買おうか考えている。
 演奏にのこぎりが使われていると知り、びっくり。
 あの、みょーん、って音がそうなのかな?

 主題歌の「棒人間」は人間の世界で生きていく大変さが凝縮されていますよね。
 お話の最後にこれが流れると、
「ああ!」
 と毎回叫びたくなった。

 オーディオコメンタリーやフラ恋絵大賞など、ファンを大切にした企画も多くて幸せだった。
 私はやきのりさんげげたさんという方が描かれる「フランケンシュタインの恋」のイラストが大好きで、毎週楽しみにしていました。
 ありがとうございました!

 放送が終わってしまって寂しいけれど、ドラマで出会った登場人物たちは私の心にちゃんといる。
 これからも時々思い出して、人間の欲望や思いやりについて考えてみたい。

 第一話を見た後でうっかり書いてしまった二次創作はこちら
 これも良い思い出です。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 18:01| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2017年06月25日

楽譜と演奏≒文章と読み

 楽譜を見ながら演奏することで音楽が生まれるのと同じように、小説は文章を読むことで物語の世界が心に浮かぶ。
 楽器の演奏は先生に習って練習したりするが、「読み」はどうなのだろう。
 学校の国語の授業は「読みのレッスン」になっていたのか。

 もし国語の授業が有効に機能していなかった場合、読書しない人に向かって「本を読め」と言うのは、楽器の演奏をしたことのない人に「ピアノを弾け」と言っているのとほとんど同じなのではないか。

 楽器に素晴らしい演奏とダメな演奏があるように、読みにも上手・下手があるはず。
 しかし「読み」は脳内で行われることだから、外からは確認出来ない。
 楽器の腕前を上げるように、読み方を上達させるには何をすれば良いのか。

 活字離れというのは、
「文章を読み取って自分で物語を奏でるのが面倒」
 と感じる人が増えている、ということなのだろう。

「たまには本を読んでみませんか?」≒「久々にリコーダーを吹いてみませんか?」

 吹くかなぁ。読むかなぁ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:33| 考え | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

母がデイサービスに通い始めた

 母親が介護認定を受け、週一回デイサービスに通い始めた。
 行った次の日に電話をし、何をやったか聞くようにしている。

 活動内容は用意されているものから自分で選べて、母は手芸や工作をやることが多いようだ。
 実家に帰ると玄関に完成品が飾ってある。

 母は認知症ではないので、レクリエーションで出題されるクイズはちょっと簡単過ぎるらしい。
「坊っちゃん・千円札・猫、さて何でしょうって、夏目漱石に決まってるじゃない!!」
 と怒っていた。

 アイスを食べに、近所のホームセンターまでみんなで「遠足」した話は可愛かった。
 危なくないようにヘルパーさんが手をつないでくれたと言う。

 他には、卓球が楽しかったと言っていた。
 普通の卓球では難しいはずだから、高齢者でもやりやすいように工夫されているのだと思う。
 カラオケは希望者が多くて、まだ歌ったことはないそうだ。

 数年前に腰を悪くしてから母はすっかり消極的になり、後ろ向きな発言も増えて心配していた。
「デイサービスに通い始めてから元気になった気がする」
 と言うと、
「話題が増えたから」
 との答え。

 他の利用者さんたちとおしゃべりしたり、近所の人とデイサービス施設の情報を交換したり出来るのが良いみたいだ。

 また一緒にどこかへ遊びに行けるようになると良いな。
 いつも行くスーパーより先は、
「無理よ」
 って断られちゃうんだけど……
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:38| 家族 | 更新情報をチェックする

2017年06月14日

映画「犬神家の一族(1976年版)」感想

 複雑な血縁関係を持つ富豪一家。
 矢継ぎ早に起こる殺人事件。次々と入れ替わる容疑者。
 欲望渦巻く人々を絡み合わせる因縁と怨念。

 いや〜 最初から最後まで飽きさせないですね。

 犬神家の一族と言えばスケキヨさんがあまりにも有名で、
「あーこの人、逆さになって死んじゃうんだなぁ」
 と思いながら見た訳ですが、あれは沢山起こる事件のうちの一つでしかないので、問題なく楽しめました。

 岸田今日子の使い方が妙に贅沢だった。
 横溝正史が旅館の主人役で出ており、石坂浩二に向かって、
「金田一さんですか?」
 と言うの、萌え上がりますね!!

 音楽が「ルパン三世 カリオストロの城」などと同じ大野雄二なのも良かった。
 今聞くと逆に新鮮で、全然古臭く感じない。

 他の市川崑監督作品も見てみたいな。

犬神家の一族 角川映画 THE BEST [DVD] -
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posted by 柳屋文芸堂 at 18:51| 映画・映像 | 更新情報をチェックする