鳩山一郎(自民党初代総裁)や浅沼稲次郎(社会党代議士。党委員長在任中、右翼少年に暗殺された)の演説を生で見たことがあるという、有権者界のレジェンド、うちの母が、ついに政界を引退……!
衆院選の投票に行かなかっただけなんですけどね。
9月の自民党の総裁選の時にも、
母「あの河野って子のお父さんは、お風呂場で亡くなったのよねぇ」
私「洋平まだ生きてるから!!」
母「え……?」←河野太郎を河野洋平と勘違いしている。そして本当に一郎がお風呂場で亡くなったのか不明。
母「あの野田って人はオリンピック選手じゃないの。なんで総理大臣になんか……」
私「それ別の聖子な!」
母「え……?」←野田聖子と橋本聖子がごっちゃになっている
この認知能力で投票させて良いのだろうかと悩んでいたら、
「よく分からないから(衆院選)行かない」
とのこと。
若い頃は選挙というと毎回欠かさず行っていた母。ちょっと切ない。
まあ投票するとなったら介護タクシー頼んで付き添いしなきゃいけないので、ラクできて良かったのだけど。
要介護度5じゃないと郵便投票できないのよね。要支援でも投票所まで行くの、けっこう大変よ?
私はこんな風に(ゴシップ的ながら)政治や政治家の話を気軽にしてきたので、
「政治を語るには勇気がいる」
という意見を不思議に感じる。
昔からそうだっけ?
SNSで攻撃的な意見が増えて、穏健派が政治の話題を避けるようになったのかしら……
ついついエスカレートして、反対勢力を口汚く罵りたくなる気持ちはよく分かる。
でもどんな思想を持った人でも、傷付く心を持った「人間」であるのは同じ。
それを忘れないで、冷静に意見を言っていきましょう!
2017年12月25日
2017年10月26日
昭和お茶の水ガール
「鳩山一郎がオープンカーに乗ってやって来て、
一方で社会党の浅沼(稲次郎)は、トラックの荷台で演説!
始まったな、と思ったら、職場をぱっと飛び出て聞きに行くの」
おそらく昭和30年頃の話。
母は当時、東京・お茶の水で働いていた。
「お母さん、若い頃おしゃれだったよね」
「そうね、既製服は着たことなかったわね」
全部オーダーメイドである。
おそらく仕立屋さんが大勢いて、今ほど高価ではなかったのだろう。
体にぴたっと合った服を着た、八重歯の似合う、勝ち気な女の子が、演説を聞きに街に走り出る。
何だか明るい光景だなぁと思った。
一方で社会党の浅沼(稲次郎)は、トラックの荷台で演説!
始まったな、と思ったら、職場をぱっと飛び出て聞きに行くの」
おそらく昭和30年頃の話。
母は当時、東京・お茶の水で働いていた。
「お母さん、若い頃おしゃれだったよね」
「そうね、既製服は着たことなかったわね」
全部オーダーメイドである。
おそらく仕立屋さんが大勢いて、今ほど高価ではなかったのだろう。
体にぴたっと合った服を着た、八重歯の似合う、勝ち気な女の子が、演説を聞きに街に走り出る。
何だか明るい光景だなぁと思った。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:44| 家族
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2017年08月25日
母と高校野球
花咲徳栄が強かったためか、母はこの夏、高校野球をずっと見ていたようで、しかし肝心の決勝戦はデイサービスに行く日。
残念だったな、と思っていたら、デイサービス施設でもテレビをつけて、みんなで試合を楽しんだらしい。
「こんなに応援してるんだから、60歳以上の人にお金をくれたって良いのに」←何故?
「息子が出てたらわんわん泣いてたわ〜」←孫ではないのか
などと意味不明の軽口をたたきながら……
母はここ数年、何かに興味を持ったり、楽しんだりすることが少なくなっていたので、地元である埼玉代表が優勝してくれてありがたかった。
70歳くらいまでは本当にアクティブな人だったんだ。
体が衰えると心の力も弱まってしまうのだなぁと、切なく感じている。
母は、
「のり子と一緒に行くんだ!」
と言って、私の子供の頃の写真がプリントされているバッグを持ってデイサービスに通っている。
そういう恐ろしいものが我が家にはあるんですよ……
「贋オカマと他人の恋愛」に出てくる「息子大好き」な七瀬の母のようだ。
まあ自作なので影響を受けているのは当然のことながら、
「実際にやっちゃうんだ」
と驚いたよ。
残念だったな、と思っていたら、デイサービス施設でもテレビをつけて、みんなで試合を楽しんだらしい。
「こんなに応援してるんだから、60歳以上の人にお金をくれたって良いのに」←何故?
「息子が出てたらわんわん泣いてたわ〜」←孫ではないのか
などと意味不明の軽口をたたきながら……
母はここ数年、何かに興味を持ったり、楽しんだりすることが少なくなっていたので、地元である埼玉代表が優勝してくれてありがたかった。
70歳くらいまでは本当にアクティブな人だったんだ。
体が衰えると心の力も弱まってしまうのだなぁと、切なく感じている。
母は、
「のり子と一緒に行くんだ!」
と言って、私の子供の頃の写真がプリントされているバッグを持ってデイサービスに通っている。
そういう恐ろしいものが我が家にはあるんですよ……
「贋オカマと他人の恋愛」に出てくる「息子大好き」な七瀬の母のようだ。
まあ自作なので影響を受けているのは当然のことながら、
「実際にやっちゃうんだ」
と驚いたよ。
posted by 柳屋文芸堂 at 09:40| 家族
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2017年06月24日
母がデイサービスに通い始めた
母親が介護認定を受け、週一回デイサービスに通い始めた。
行った次の日に電話をし、何をやったか聞くようにしている。
活動内容は用意されているものから自分で選べて、母は手芸や工作をやることが多いようだ。
実家に帰ると玄関に完成品が飾ってある。
母は認知症ではないので、レクリエーションで出題されるクイズはちょっと簡単過ぎるらしい。
「坊っちゃん・千円札・猫、さて何でしょうって、夏目漱石に決まってるじゃない!!」
と怒っていた。
アイスを食べに、近所のホームセンターまでみんなで「遠足」した話は可愛かった。
危なくないようにヘルパーさんが手をつないでくれたと言う。
他には、卓球が楽しかったと言っていた。
普通の卓球では難しいはずだから、高齢者でもやりやすいように工夫されているのだと思う。
カラオケは希望者が多くて、まだ歌ったことはないそうだ。
数年前に腰を悪くしてから母はすっかり消極的になり、後ろ向きな発言も増えて心配していた。
「デイサービスに通い始めてから元気になった気がする」
と言うと、
「話題が増えたから」
との答え。
他の利用者さんたちとおしゃべりしたり、近所の人とデイサービス施設の情報を交換したり出来るのが良いみたいだ。
また一緒にどこかへ遊びに行けるようになると良いな。
いつも行くスーパーより先は、
「無理よ」
って断られちゃうんだけど……
行った次の日に電話をし、何をやったか聞くようにしている。
活動内容は用意されているものから自分で選べて、母は手芸や工作をやることが多いようだ。
実家に帰ると玄関に完成品が飾ってある。
母は認知症ではないので、レクリエーションで出題されるクイズはちょっと簡単過ぎるらしい。
「坊っちゃん・千円札・猫、さて何でしょうって、夏目漱石に決まってるじゃない!!」
と怒っていた。
アイスを食べに、近所のホームセンターまでみんなで「遠足」した話は可愛かった。
危なくないようにヘルパーさんが手をつないでくれたと言う。
他には、卓球が楽しかったと言っていた。
普通の卓球では難しいはずだから、高齢者でもやりやすいように工夫されているのだと思う。
カラオケは希望者が多くて、まだ歌ったことはないそうだ。
数年前に腰を悪くしてから母はすっかり消極的になり、後ろ向きな発言も増えて心配していた。
「デイサービスに通い始めてから元気になった気がする」
と言うと、
「話題が増えたから」
との答え。
他の利用者さんたちとおしゃべりしたり、近所の人とデイサービス施設の情報を交換したり出来るのが良いみたいだ。
また一緒にどこかへ遊びに行けるようになると良いな。
いつも行くスーパーより先は、
「無理よ」
って断られちゃうんだけど……
posted by 柳屋文芸堂 at 00:38| 家族
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2016年11月24日
11月の雪で真っ白な朝に
伯母は亡くなりました。91歳でした。
文学フリマに参加させてもらえたのは本当に大感謝なのですが、54年ぶりの11月の雪の日にかよ、と。
病院からの電話に起こされて、カーテン開けて真っ白な街を見て、
「まじかよー!!!」
って叫んだもんね。寒かった……
Twitterやイベント会場で優しい言葉をかけてくださったみなさん、ありがとうございました。
文学フリマに参加させてもらえたのは本当に大感謝なのですが、54年ぶりの11月の雪の日にかよ、と。
病院からの電話に起こされて、カーテン開けて真っ白な街を見て、
「まじかよー!!!」
って叫んだもんね。寒かった……
Twitterやイベント会場で優しい言葉をかけてくださったみなさん、ありがとうございました。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:59| 家族
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2016年06月24日
生者のための世界で
とうとう介護施設でも見てもらえないくらい伯母が弱ってしまって、入院させたのですが、治療行為で痛い思いをさせてしまってしょんぼりしている。
もう治療なんてしなくて良いのにな。
でもしなかったら、もっと苦しい思いをする可能性もあったのかな。
穏やかに向こうに送り出したい。
私の希望はそれだけで、延命はしないでくれとあちこち(主治医・介護施設・ケアマネージャー等々)に頼んでまわっていて、一応みんな理解を示してくれるのだけど。
この世界は基本的に生者のために作られている。
生きるためのシステムは色々あるのに、苦しまずに死ぬためのシステムは全然整ってない。
何故なんだろう?
死について考えるのが嫌で、みんなでそのことを避けて、おろそかになっているだけなんじゃないだろうか。
これ以上、伯母が辛い思いをしませんように。
あと出来れば深夜でなく昼間にお願いします……
もう治療なんてしなくて良いのにな。
でもしなかったら、もっと苦しい思いをする可能性もあったのかな。
穏やかに向こうに送り出したい。
私の希望はそれだけで、延命はしないでくれとあちこち(主治医・介護施設・ケアマネージャー等々)に頼んでまわっていて、一応みんな理解を示してくれるのだけど。
この世界は基本的に生者のために作られている。
生きるためのシステムは色々あるのに、苦しまずに死ぬためのシステムは全然整ってない。
何故なんだろう?
死について考えるのが嫌で、みんなでそのことを避けて、おろそかになっているだけなんじゃないだろうか。
これ以上、伯母が辛い思いをしませんように。
あと出来れば深夜でなく昼間にお願いします……
posted by 柳屋文芸堂 at 23:45| 家族
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2016年04月03日
初☆オムツ替え ※伯母です
完全寝たきりになってしまった伯母のオムツを替えに実家に行ってきました。
これまではパンツタイプのもので間に合っていて、自分で交換出来たのですが、それがもう無理になっちゃったのですよ(寝返りは自分で打てる)
心配していた衛生面は、使い捨ての手袋をするので全く問題なかった。
大変だったのは、オムツを良い位置に当てること。
「右向いてー(古いオムツを丸めて、新しいオムツを尻の下に敷く)
今度は左向いてー うわ〜! 全然合ってない!
もう一回右向いてー(オムツの位置をずらす)左向いてー
うーん、端っこの留めるテープが出てこない(オムツを引っぱる)
下手でごめんよー ごめんよー」
って感じでした。
介護用のオムツは大きくて扱いが難しくてね〜
施設のヘルパーさんのオムツ替えはもっと要領が良くて手早かった。
プロすごい。改めて尊敬。
伯母の介護はケアマネージャーさんに計画を立て直してもらい、施設や在宅介護のヘルパーさんに助けてもらいながらやっていく予定です。
オムツ替え、私はそんなにしょっちゅうやることにはならないと思う(実家の近所に住んでいる訳ではないので)
でも、たまにやる分にはけっこう楽しいね。
上手くなりたいなぁ。
これまではパンツタイプのもので間に合っていて、自分で交換出来たのですが、それがもう無理になっちゃったのですよ(寝返りは自分で打てる)
心配していた衛生面は、使い捨ての手袋をするので全く問題なかった。
大変だったのは、オムツを良い位置に当てること。
「右向いてー(古いオムツを丸めて、新しいオムツを尻の下に敷く)
今度は左向いてー うわ〜! 全然合ってない!
もう一回右向いてー(オムツの位置をずらす)左向いてー
うーん、端っこの留めるテープが出てこない(オムツを引っぱる)
下手でごめんよー ごめんよー」
って感じでした。
介護用のオムツは大きくて扱いが難しくてね〜
施設のヘルパーさんのオムツ替えはもっと要領が良くて手早かった。
プロすごい。改めて尊敬。
伯母の介護はケアマネージャーさんに計画を立て直してもらい、施設や在宅介護のヘルパーさんに助けてもらいながらやっていく予定です。
オムツ替え、私はそんなにしょっちゅうやることにはならないと思う(実家の近所に住んでいる訳ではないので)
でも、たまにやる分にはけっこう楽しいね。
上手くなりたいなぁ。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:31| 家族
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2016年03月25日
ファンタスティックに進化した伯母
前回会いに行った時には無気力になっていた伯母、今日はやたらに張り切って色々話してくれました。
「毒蝮三太夫とはよく会うんだけど」
↑現在の伯母の頭の中では、ラジオに出てくる人はみな知り合い
「何日か前にも浅草を歩いたんだよ」
↑テキレボにでも行って来たのか。実際は施設で寝たきり。
「私の無い目の玉を取ろうと必死になって」
↑失明した時の入院を思い出してるのかなぁ……
「みんな金儲けのことばっかり考えてるんだよ!」
↑真実。
現実・非現実、ここ・どこか、現在・過去などを隔てる壁はとうに消え失せて、伯母の精神は融通無碍にあちこちに飛び跳ねる。
ムチャクチャだったけど、「うん」しか言ってくれないよりずっと良い。
生きている感じがすごくする。
「生きる」というのは「正確であること」ではなく「表現出来ること」なのではないか。
帰り際、
「今日は昔みたいにいっぱい話してくれて嬉しかったよ〜」
と言ったらニコニコして、
「またおいで。お小遣いあげるから。今はないけど、どこかから出てくるんだよ」
って返してくれました。
「毒蝮三太夫とはよく会うんだけど」
↑現在の伯母の頭の中では、ラジオに出てくる人はみな知り合い
「何日か前にも浅草を歩いたんだよ」
↑テキレボにでも行って来たのか。実際は施設で寝たきり。
「私の無い目の玉を取ろうと必死になって」
↑失明した時の入院を思い出してるのかなぁ……
「みんな金儲けのことばっかり考えてるんだよ!」
↑真実。
現実・非現実、ここ・どこか、現在・過去などを隔てる壁はとうに消え失せて、伯母の精神は融通無碍にあちこちに飛び跳ねる。
ムチャクチャだったけど、「うん」しか言ってくれないよりずっと良い。
生きている感じがすごくする。
「生きる」というのは「正確であること」ではなく「表現出来ること」なのではないか。
帰り際、
「今日は昔みたいにいっぱい話してくれて嬉しかったよ〜」
と言ったらニコニコして、
「またおいで。お小遣いあげるから。今はないけど、どこかから出てくるんだよ」
って返してくれました。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:57| 家族
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